第三回 スライムの生態と強さ

   前書き


 ファンタジー御用達モンスターの一匹スライム君、現在では最弱筆頭、最強筆頭として扱われてはいないだろうか?

 そんなスライム君の特徴と言えば、ゼリー状の半透明な体に核があったりなかったり、あるいは目があったりなかったり、小さな個体が集まって大きなスライムになったり、世界によっては体を模倣したりと、割と多才ではなかろうか。

 そんな彼らの生態はどうなっているのか紐解いていこう。


   スライムはアメーバだが


 地球上でもっとも近い生物を考えた場合、単細胞生物のアメーバが上がる。

 アメーバは体がほぼ水でできており、鞭毛や繊毛を持たない種が多く、移動は体の形を変えることで行われる。また、核が一つだけの単核アメーバと、複数の核を持っている多核アメーバがいる。

 また、水中だけでなく、土壌中に生息する個体もあり、土壌が乾燥すると耐久性シスト状態になって乾燥状態に耐える。

 更に、分裂による無性生殖によって増える。

 最後に食事だが、繊毛虫と言った微生物を体の形を変えて包み込んで細胞内に取り込んで行われる。

 これらはすべてスライムの特徴と一致しないだろうか。

 アメーバが微生物である為、大型化する必要はあるが、そこさえ乗り越えてしまえばスライムの生態を紐解くのは容易い。

 大型化することによって不都合な点が存在する。それは体を維持する為にどうしても膜が必要となり、その強度はいかほどなのかである。

 スライムの移動のほとんどは飛びまわる表現や転がる表現が多い。

 転がること自体は膜を球状に保った状態で重心を移動させれば訳ない。

 飛び回る場合は、地面を強く蹴る必要があり、アメーバの仮足と同じように、素早く形を変形させればよい。

 転がる場合は止まるとき、飛び回る場合は着地の時に、ある程度の強さを膜がなければ破れて中身が流出してそのまま死に至ることが考えられる。

 また、このことから、膜はゴムのような伸縮性のある弾力を持ったものだと考えられる。

 これによってスライムは打撃攻撃に対してある程度の耐性を持っていると考えてよい。同時に斬撃に対する耐性が低いとも考えられる。

 さて、食事に関しては、対象を取り込むことで行われることは共通しているが、口のようなものを持つ表現や、仮足のように体を変形させて対象を口に運ぶ表現、体を変形させて対象を包み込む表現と様々ある。

 これらは特に間違った表現とは思えない。

 アメーバが近いと言えど、彼らは食胞と言う空洞が体の中にあり、そこに獲物を取り込んで消化し、栄養を食胞の膜から取り込んでいる。

 食胞まで対象を取り込むのであれば、膜には切れ目があってもおかしくはないので、口に運ぶ表現は間違っていない。

 また、形を変えて獲物を包み込んだ時、膜は自分の意思で切り離し、結合できるので食胞まで運べると考えなければ、アメーバの食事自体が成り立たなくなってしまう。

 その為、スライムの膜は自身でかなり自由に運用できることが考えられるだろう。ということは物をつかむことができてもおかしくはない。

 ここまで来て問題があるとするのならば、目や耳、鼻と言った感覚器官である。

 目に関しては絵的な表現の問題に起因するだろうと思う。

 口はあったとしても特に問題のはさっき言ったが、ここに歯や舌があっても、自在に形を変えて模倣するなりなんなりしていると言えばそれでよい。が、一般的な生物のような硬く白い歯があるのは納得いかない。

 歯だけがあってもいいわけではなく、それを支える為の顎が必要となる為、骨格があると言う話になってしまう。

 また、多くの場合、その歯と骨格は透けて見えることになる。

 歯や骨が白いのは主成分をカルシウム・リンとするハイドロキシアパタイトを多く含むからなので、透明で同程度の強度を持つ物質に挿げ替えてしまえばいいように思える。

 骨格を支えられるだけの物質と構造(筋肉や筋、関節)がスライムの中にある必要があり、その場合スライムの半透明な体は実現できない上に、見えているので気持ち悪い。

 そう言う意味では、体の形は体表の膜によって支えられているわけである。

 同じ理由で、目があるのは模倣でそのような輪郭が膜によって作られていることになる。その為、目の白い結膜や角膜、瞳孔に色がついているのは表現上の理由以外がない。

 だからと言って周りの様子が分からないとは言えない。核に網膜のような光の受容体があると考えれば、半透明な体なので見ることはできると言える。

 膜が水晶体の役割を担うことも可能ではある。なので、スライムの目は膜が変形した水晶体がむき出しであると考えられ、それを目とすることはできるが体と違う色は付かない。

 空気を取り込んで核の受容体まで運ぶことで匂いを感じ取ることはできる。

 すべて核に受容体がある前提で話をしているが、これは、こう考えたほうが自然だからである。

 体を制御する為の脳のようなものを持っていると言うのは当然考えられることである。生物として重要な部分である為、骨格に包まれているか、体の中央に置いて守る構造をしているのは明白と言える。弱点をさらしたままの生物はいない。

 それが核だということであるが、神経かそれに類推する機構がないと、表面にある受容体からの情報処理を核で行えないからである。

 これにより、音の受容体も当然核にあることになる。

 音の基本は振動で、膜が振動をとらえて、体液が伝えれば音を聞くことはできる。ただ、振動は反射する性質を持っているので、膜で反射してしまいすべてを伝えきれないことが予測される。

 その為、スライムはあまり耳がよくないと言える。

 この程度が明らかになればスライムがどのような生物なのかなんとなく想像がつくだろう。


   結合


 分裂に関しては、単核だろうが多核だろうが、できなければ滅びるだけなので、できて当然と考えられる。

 また、回復魔法で話したように、細胞の分裂回数は無限であってもよい。詳しくはそちらを読んでほしい。

 問題は結合である。

 膜自体は自由に運用できることが推察できているので、互いにくっつく意思があればそれでよい。

 問題はそれによって、単核から多核になる結合を行うのか、単細胞から多細胞になるか分かれるところにある。

 これは見た目が違うものになると言ってよい。

 色付きの半透明であること自体は変わらないが、どちらであっても結合する数が多ければ多い程濃くなる。

 半透明ということは光をある程度透過し、ある程度反射しているということである。反射は中にある粒子が行い、厚みが増すことで粒子が増えて反射する光は増えて濃くなる。

 これが濃くなる理由である。

 核から多核になる結合は膜が外だけとなり、中身が混ざり合うことになる。核がまばらに存在することもできれば、核が集まって一つに見せることもできる。

 単細胞から多細胞になる場合、膜によってくっついるだけなので、核はまばらに存在していることになる。また、膜がくっついているので表面はところどころ段差があるだろう。

 ここからばらばらになる表現がされる場合がある。

 単細胞から多細胞になる結合は、膜同士が離れてしまえばそれでよい。

 ただ、核から多核になる結合をした場合、それぞれがぞれぞれで必要な分を集めてから分裂することになる。

 もしこれに失敗した場合、集められなかった欠損個体と余計なものを持った個体が出来上がることになる。また、欠損個体だけが出来上がった場合、余った分がそこに残ってしまう。

 これを防ぎたければ一匹ずつ行うようにした方がよいだろう。


   分裂


 結合後の分裂は先出ししてしまったので、他にあるのか?と言うと、もちろんある。

 生殖のことである。

 単純に有性か無性かと言うだけの話なのだが、考えておくべきだろう。

 無性である場合、やっていることは細胞分裂と何ら変わりがない。その為、回数があらかじめ決まっている場合はいずれ種族として滅びる。その為、分裂回数が有限であるとは考えにくく、回復手段を持っていると考えるべきであろう。

 調べてもらえばわかるが、無性生殖は単細胞であるか多細胞であるかは関係がない。なので、あえてスライム自体が単細胞生物なのか多細胞生物なのかは論じていない。

 有性の場合は考えるべきことが増える。

 有性と言っている以上、性器が存在するのは当然である。ということは、雌雄同体あるいは雌雄の区別、成長による性転換の有無、胎生なのか卵生なのか、子育ての様式等上げればきりがない。

 略すことは可能である。分かっていない、と。

 これまでと同じことではあるが、その世界に住んでいる人が解明できていないだけで、作者はその範疇にない。

 と言うか、作者が分かっていないとスライムの行う行動の原理の整合性が取れなくなってしまうので、あまりふわっとした設定で進めない方がよいだろう。

 生物がとる行動にはすべて理由があり、理由まで分かっていなくても、そんなことするのかと言う、経験則からの突っ込みが来兼ねないので注意したい。

 ファンタジーだからと言ってファンタジーと言う言葉に逃げすぎるのは良くない。雌雄の区別があるのならば、繁殖の時期に取る特有の行動があるはずで、そこら中にいるのならば、見られない方がおかしいだろう。

 また、雌雄の区別から面白事を考えることができる。スライムの体色である。

 人間にように性別を決めるX染色体とY染色体があり、雄がXY、雌がXXであるとしよう。この時の雌雄の可能性は一対一で大体釣り合うことになる。

 釣り合うこと自体はどうでもよい。

 もし、体色を決める遺伝子がX染色体とY染色体に入っており、Y染色体に青の優性遺伝子、Xに赤の劣性遺伝子が入っていたとすると、雄の体色は青に、雌の体色は赤になる。

 体色が絵的に赤と青で塗分けられていた場合、このような根拠の下に塗り分けられたのかもしれないと言う考察ができる。しれっと作中に雌雄の区別を示唆すると、もっと面白くなるだろう。

 読者がここまで考察してくれるのかは、作者の腕次第ではあるが。

 この理論で希少なスライムの存在も、三毛猫の雄と同じように決定づけることができる。

 猫の体毛色はX染色体とY染色体上にあり、XXの雌でなければ三毛猫になれないと言う、多少複雑な希少性に科学的根拠を持たせられるのである。

 たかが生殖、されど生殖、やろうと思えばこれらからいろいろなことが考察できると言うのは分かってもらえただろう。


   希少スライム


 さて、ここまで来て一切体の構成に深く触れてはいない。彼らの膜の内部はどうなっているだろうか。

 機能が集中するであろう核があるのは、これまでの説明で確定的に扱っているが、体の設計図である遺伝子を内包するDNAがないとどうしようもないので、単細胞生物であっても核の存在は確定的であろう。

 ただし、これが見えるかどうかはまた別の問題である。

 多細胞生物であったとしても、機能を有する細胞の集まりがないと、光やにおい、音で周りの様子が分からなくなってしまう。

 体がある程度大きいと、他生物の目につくことになる。完全に透明であっても、光は物質を通り抜ける時一定角度で反射を起こす為、何らかの生物、誰かが気付くはずである。

 その為、完全に姿を隠そうと思うのなら、どうしても魔法が必要になり、使う為の機能を有する細胞の集まりも必要だということでもある。

 我々人間が生きる為に空気が必要で、中でも酸素は重要である。気体となった酸素には色がないが、液体となった酸素は青色と言う特徴がある。

 光の中の青の波長を反射しているわけだが、気体の状態では体積が増えて反射量が減っており、空気中では霧散した状態なので、反射量が少なすぎて分からないのである。

 これと同じように物質が密集すると何らかの発色が起こるので、半透明は考えられるが、完全透明は考えられない。

 膜も強度はあれど、厚いわけではないのなら、光を透過するだろうと考えられるので、半透明性は保てる。

 肝心の核については、どの程度集まっているかによる。物質は元々持っている色があるので、ある程度集積することでその色を見ることができる。さっきの酸素と似た理論である。

 機能を持たせれば持たせるほど、核の存在は色濃く見えるので気にしておきたい。

 ではそれ以外は何であろうか。

 水と言うよりは体液と言う方が正しいだろう。その体液で満たされている方が都合は良い。

 と言うのも、体が自在に形を変えられるとするのならば、液体は流動性があるので都合がよいからである。

 水ではなく体液と言ったのは、食事をした際に消化吸収した栄養分が溶け込んでいるのは確実であるからだ。

 さらに、生物である以上は自身に不都合な病原菌等を退治する為の機能を当然持っており、単細胞であれば病原菌を退治する物質、多細胞生物であれば物質か、白血球に近しいものがあると考えられる。

 これで、ようやく本題であるが、この体液に溶け込んだ成分によって、希少スライムを作ることができる。

 特に作りやすいのが金属系の所謂メタルスライムである。

 魔法か能力として体液に溶け込んだものを操れる必要があるが、これによって表面の膜の直下に金属膜を生成して一時的な硬さを得るようなことができる。

 毒素の多い環境下においては、体液に血清を生成していることも考えられるだろう。血清スライムとでも呼べばいいか。

 捕食対象が暴れないよう、絞め殺すだけでなく毒を注入する為に体液に毒をもつ個体、ポイズンスライムがいてもよい。生物は自分がその毒で死なないようにしたうえで持っているので、そこを考える必要はあるが。

 膜の強度によっては、形を保てずに平たくなったスライムがいてもいいだろう。

 平たくなったスライムは除き、メタルスライムや血清スライムは特定環境下でないと、生息できない可能性がある。

 毒がないと血清が作れないので、血清スライムは当然として、メタルスライムは金属を生成できたとしても、元素レベルでできると飛んでも過ぎる。なので、外から取り込むことが前提となるので、その為の環境が必要となる。

 特定環境下でないと見つけることができない時点で希少と言える。

 希少スライムにはこのように特徴を考えて行くのが自然であろう。


   強さ


 得てして、スライムは捕食対象を模倣できる能力があったりする。

 この時、私が絶対的に釈然としないのが、元の体と体積の違う生物を模倣していることである。

 質量保存の法則と言うのが化学にはある。なので、質量を変えずに体積が増減するということは、物質の状態変化を利用している以上の考えが浮かばない。

 大きくなる分には、魔素を取り込んで補うことを前提とし、魔素にそれだけの効果を持たせておけばいいだけの話なので、これはどうでもよい。魔素がなければ問題だが。

 問題は体積が減る方である。

 物質の状態変化は恒温状態では起こり辛い。無論、特定の温度に保って原子、分子の並びが変化する恒温変態はあるが、それで大きく体積が変わるわけではない。

 個体、液体、気体の液体、気体間で大きく体積が変わる物質もあるのだが、それではたんぱく質が持つ温度帯でそうなる物質を作るか探すしかない。別に個体でもいいように思えるが、それだと流動性がなくなって動けなくなってしまうので使えはしない。

 生物の構成要素としてたんぱく質は重要で、熱変成を起こすと機能が著しく低下する性質を持っているので、生きていることができないからである。

 無論、たんぱく質とは違う物質を持ってくると解決することでもあるが、どっちを採用するにしろ説明は必須であろう。

 この時、膜はどの程度の伸びるのかも考える必要がある。ただ、必要な分を収納していると考えるだけで解決することではあるが。

 これらから、最少である状態は、気体から液体になった際の体積と、状態変化を起こせない物質、さらに余分な膜の合計ということになる。

 通常状態が最小状態である必要はどこにもないので、定義は自由でよい。

 魔素があれば、縮小可能な方法を思いつた。

 通常状態が最小状態である必要はどこにもないので、通常は魔素をある程度取り込んでいる状態で、その魔素を放出できれば良い。

 そうすると体積どころか質量まで減らすことができるようになる。定義次第だが、魔素ってほんと便利。

 無論、魔素に頼る必要はどこにもない。その機能を果たす物質を生み出せばよいだけなので。

 これによって自由に体の大きさを変えられるわけだが、物質の状態変化を利用するのなら、質量の変化がないことには注意したい。

 特に風にあおられやすくなるので、一定の所で安定した活動を保証できなくなってしまうのだ。

 航空機は金属の塊ではあるが、薄く延ばすなどして旅客機のあの巨体であり、強風にあおられ易く、同量の金属の塊があおられることはない。

 見た目の変化も当然であろう。物質の状態変化を利用しているのなら、色はそのままか薄くなるだろう。理由はさっきの酸素の例である。

 その為、模倣していることの看破は容易くなってしまう。

 魔素の場合は作者次第としか言えない。つまり、やりたい放題でよい。その分の説明は必要だが。

 魔法に関しても作者次第であろう。使う為に必要な機能を備えていないのであれば使えないし、備えていれば使えるだけの話で、程度もどう扱うにしても、世界観によるとしか言えない。

 ただ、分かっていることは打撃に対するある程度の耐性である。

 膜の強度次第ではある物の、核と膜以外は体液であるなら、打撃が膜を壊せなければ衝撃が拡散してしまうだけなのだ。

 ただし、受けた衝撃は減衰するまで体の中に残り、場合によっては膜で増幅する恐れもあり、核の耐久性によっては容易に死ぬだろう。

 斬撃に関しては、膜が裂けてしまえば体液の流出は避けられない。膜の修復が早くても、体液の損失は免れないので、いずれ死ぬ。

 固有のスライムはどうだろう。

 メタルスライムの場合、打撃に対して金属膜を生成せず、斬撃に置いて生成できれば、相当耐えられるだろう。

 ちなみに、硬い程打撃に弱く、やわらかい程斬撃に弱いと言う考えに基づくもので、もろければ打撃にも斬撃にも弱い。因みに、純粋な斬撃攻撃は空間を突然裂くようなことでもなければ存在しない。空間断裂と言う時点で計り知れないパワーがあるのだが。

 血清スライムは普通のスライムと同じとしか言えない。

 ポイズンスライムは、毒の種類と放出方法次第では手が付けられない。特に霧状に噴出されるとガスマスクと防護服がないと近づくことができない。遠距離攻撃を使えばいいだけだが、魔法が使えるとカウンター対策もいる。

 あれ、ポイズンスライム強くない?

 それはそれとして、作者次第がかなり大きのだが、強くもなければ弱くもない、強くもあれば弱くもあると言うのが正解だろうか。

 ちなみに、魔素によって完璧な模倣ができると、とれる戦術の幅が広がる。完璧でなくとも、体を大きく見せるだけでそれなりの威圧効果はあるので、あまりなめてかからない方がよいだろう。


   後書き


 スライムは十分最強になれる可能性を秘めているだろう。

 近い生物としてアメーバを上げたのだが、アメーバは種類によっては人間を殺しており、微生物であるが故の怖さを持っているので、こちらもあまりなめてかからない方がよい。

 たかがスライム、されどスライム、不定形ともいえるので下手すると特別厄介な生物であると言えるだろう。

 さて、次はファンタジーに欠かせないドラゴンについて扱う。

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