第25話 ゴールデンウィークだらだら・・
世の中は思い通りにならない。これをまさに実感中の私である。
この4月、張り切って私は1年契約の嘱託職員となり、自分で言うのも何なのだけれど、めちゃくちゃ張り切って仕事をし、やりがいも感じつつ、少し短くなった勤務時間に買い物をしたり、ささやかではあるけれども時に、勤務終了後に待ち合わせて友人とお茶をする約束に胸をときめかせていたのである。
ところが、GWが目前に迫ったとある日、管理職に
「今日の仕事が終わったら部屋に来てくれる?」
と呼び出された。
フルタイム勤務の時より余裕のある毎日に、頭がお花畑状態だった私は、これから常勤で勤務をしてほしいと言われたりしたら困るなあ・・・等とすら思っていた。
ところが、管理職の口から出た言葉は、半分はあっているとも言えたが、半分は晴天の霹靂というべきもので、頭が真っ白になった後は急に、胸がモヤモヤして怒りがこみ上げてきてしまった。
「本当に、申し訳ありません。無理を言ってお願いし、4月は本当に勤務の無理もお願いしておったのですが、実は上から今の勤務の状態は契約とは違っているので給料が出せないと、言われてしまいました。私がこの状態についての認識が甘かったということに尽きるのでありますが、この4月中、無理を言って勤務していただいた分につきましてはもちろん給料はお支払いいたしますが、5月1日からは、今後の状況がはっきりいたしますまでは自宅待機をお願いしたいのです。もしも、今後の見通しがはっきりいたしましたら、よろしければ、常勤という形で勤務していただけますと助かるのですが。」
丁寧なお言葉ではありましたが、とりあえず、状況がはっきりするまで仕事に来なくていいよということで、その状況というのは、全く見ず知らずの方の状況であり、それによって私の生活は左右されるということでありました。
お仕事にいかなくてもよくなり、お陰様で時間ができたので、溜まっていた家事をこなしたり、20年間お付き合いした、冬場は入っている間にどんどんと冷めてなかなか出る勇気が出なくなる極寒のお風呂をリフォームする業者さんとの打ち合わせも仕事の予定とかがなくなってものすごく順調になったり、娘のところに届け物をしたり等の用事はできたけれど・・・。仕事によって得られるお給料の使い道にルンルン気分だった気持ちは当然粉々に粉砕!
先立つものがなくなった!
どうしてくれるのよ!
が〜ん!
(失礼いたしました。心のモヤモヤが言葉になって溢れてしまいました)
管理職から5月1日早朝
「5月16日までの状態がはっきりいたしましたので、16日までは自宅待機をお願いします」
との連絡が入った。
そしてその先の見通しは限りなく可能性がない・・
それから、なんだかやる気といいますか張り合いといいますか、意欲が一気に減退し、GW後半は家でダラダラ〜と過ごしております。
今日は友人が、雲一つない山の頂上の、面白い形をした岩の上で、イキイキとした表情でポーズをとり、もうアルファー波がそこいらに漂いまくっているだろう写真を送って来てくれた。わー!GWだな〜!いいな〜と思いこそすれ、自分がそこにいたいというような気持ちにはなれない感じであります。
が、それでもGWには終わりがある!
こんなことを書いていたら、なんだか今のだらだら生活にはピリオドを打つぞ!
というようなそんな気になってきた。
前向きな気持でいればなんとかなるさ・・
のはず。
世の中悪いことばかりではない。
はず。
だから今日と明日は思いっきりGWをだらだら〜と楽しもうと思う。
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