第22話 もう半年なんだなぁ・・・
酷暑が続いた今年の夏・・・
9月の半ばになってもなお34℃などという気温を示す数字があちこちで見え隠れしている。
退職して約6ヶ月・・・
家の庭の雑草は、伸びっぱなしだし、家の中もぜんぜん片付かないし・・
これでいいのかな・・と思ったり、
これまで頑張ってきたんだから休憩もありよ・・と言い訳したり・・
なんだかんだで、気がついたらすでに約半年の歳月が流れていた・・・
退職したらしたいこと
退職前にそれこそ思いつくまま
ノートに書き込んでいた。
ちょっと現実逃避みたいなのも含めて、それを考えるのがとても楽しい時間だった。
・夫の扶養家族になる
・朝食後、みんなを送り出したら、ゆったりと優雅にコーヒーを入れ、
『婦人公論』なんかの雑誌を、図書館じゃなくて自宅でゆっくりコーヒーを飲みながら読む
・旅行に行く
・一人で高速を走って娘のところに行く
・歯医者さんで歯のメンテナンス
・皮膚科、内科、その他気になるところのメンテナンスに行く
・ボーリングで200点以上を出す
・ゴルフで100を切る
・カラオケで97点を出す
・俳句を作って投稿してみる
・読者モデルになる
・等等・・・
ほんまにしょうもないことだけど、やってみたいことがいっぱい書き出してある。
そして、やってみたことのいくつかはすでに横線で消してあって、
満足感も若干味わっているのであるが
特に叶いそうもないと思っていたことが実現し、いざそれを横線で消す段になると
何故か一抹の寂しさを感じる自分がいて驚く。
やっている時は嬉しくて、楽しくてこの世で一番私が幸せ者か・・
くらいの勢いで脳内の快楽物質が全開で分泌され、
舞い上がってるのだが、
気づくとまあ、どこでもありがちな自己満足なのだと分かってしまうからなんだろうな。
この半年、家にいて、窓を開けている時間が増えた。
家も呼吸ができて嬉しがっている気がする。
時々、外は明るいのに、廊下に出ると雨の匂いに気づくことがある。
ヤバい!お天気雨!
急いで駆け上がって洗濯物のところに行くと、
案の定、3列目のタオルたちはぐっしょり雨に濡れ、なお降り続く雨や風に打たれている。
2列めのタオルと下着たちはちょっと裾が・・
1列目のTシャツズボン類はなんとか無事でホッとする。
あ~あ・・と言いながら、2,3列目の洗濯物たちは再び洗濯機で回し、
1列目たちをたたみながら、それでも、この季節のカラリとした乾き具合に馴れた手は
ちょっぴり湿気を吸ってしまった洗濯物たちにガックリしてしまう。
出来上がった洗濯物たちを干す頃には青空が出ていたりするこの季節。
暑いけれど、この季節はこんな風に洗濯物がからりと乾くから好きかも・・
そんなのんびりしたことを考えられるのも、今だからだな・・と思う。
季節は移ろい、段々と日が短くなっていく・・・
これから先、何ができるか分からないけれど、
『退職したらしたいことノート』に加筆したいことが増えていく自分でありたいなと思っている。
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