第10話 割引シール症候群 

私の連れ合いは、スーパーの半額とか〇〇引き割引シールの商品を見ると


買わずにいられない。いわば、割引シール症候群にかかっている。


お休みの日には近所のスーパーに行き、必ずシールの貼られた商品を買い、


冷蔵庫に入れてニンマリしている。


それはデザートからお菓子、お惣菜、おつまみなど多岐に渡る。


ところが・・


そのうちにいくつかの商品は賞味期限切れになり、


娘から


「お父さん、賞味期限、切れてる。どうすんの?」


と苦情が入る。


「食べる!」


とは言っているが、結局、購入したものを完食した試しがない・・と私は思う。


今の時代、フードロスをなくすることは非常に大切な使命である。


なので、賞味期限の迫った割引商品を、美味しく食べる分には問題がない。


しかし、食べきれない量を買い、そのうち賞味期限切れのものをいくつかは食べるはめになり、余分な贅肉をたんまりとお腹に蓄え、


最後は食べられないものが出てしまうというのはいかがなものかと思う。


時々、もったいない・・と思い、私が賞味期限内に美味しく頂いたりすると、


「あ!勝手に食べた!楽しみに食べようとしてたのに」


とクレームが入る。


「賞味期限までに早く食べてほしそうに冷蔵庫に入ってたから頂きました」


というと


「でたー!お母さんの勝手な言い訳!」


と大げさに騒ぐので本当に面倒だ。


なんとか、この割引シール症候群を少しは改善してほしいものだと思う今日このごろである。

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