第9話 ワクチン接種

我が家でワクチンの接種のトリをとった。


見かけは骨格も頑丈で、ガタイがよく、


骨密度もまだまだ標準以上を保っているのだが、


父がお墨付きの喘息持ちだったこともあって、


しっかりとアレルギー体質のDNAを引き継いでしまった。


そのため、子供の頃から、気管支が弱く、よく風邪を引いていたし、


全身蕁麻疹に覆われるようなことは何度もあった。


そんな体質のDNAは息子たちにしっかりと伝達してしまったようで、


非常に申し訳なく思うが、


そのため、幼少の頃は特に毎週のように小児科に通ったものだ。



前置きが長くなったが、ワクチン接種をひき伸ばしてきた理由はそこにあった。


発熱時にもらった抗生剤で全身に蕁麻疹が出た経験から、


ワクチンでも何か起こる?


まだ私は死ねないぞ・・


そう思うと、ワクチンじゃなく、それ以外の


できる限りの徹底した予防で乗り切ろうという決心が固まった。




そして、月日がたち、世間の接種も進み、


家族のワクチン接種後の様子を目の当たりにし、世の中の様子を見たときに、


ワクチンで死ぬリスクと、


感染していろいろな迷惑を周囲にかけて死ぬリスクを考えると、


ここは決心したほうがよいか・・と、ここに来て考えが変わった。




お医者さんも30分様子を見て大丈夫なら大丈夫・・・


ということで、接種することにした。


鎮痛下熱剤、ポカリスエット、氷枕、氷嚢、


接種した日の夕食も用意して1回目の接種に臨む。


腕はとても痛かったが、氷嚢を当て、ポカリを飲み、夕食後はすぐに氷枕で就寝。


翌日は休日だったので安静に過ごす。


幸い、腕と腰が痛いくらいですんだ。




問題は2回目・・・


息子たちが強い副反応の高熱に苦しんだので、用心しつつも、


年が若い人に多い症状だったので、ちょっと気楽にはしていた。



しかし、まず接種時、看護師が驚いたことに、


腕というよりは肩のつけねに注射したことで、強い痛みが。


直後からこんなに痛いとは・・



あたりが悪い。悪すぎる。



30分間、幸いアレルギー症状はなかったが、


帰宅後は前回と同じく、ポカリを飲み、夕食後は肩に氷嚢、氷枕で就寝。


明け方、全身けん怠感で目が覚め、発熱が発覚。


ポカリと解熱剤を飲み、寝床でうとうと。


その後、関節や筋肉が痛み、ガクガクしてきて異常な寒さを感じだした。


やばい・・これは、やばいやつだ。


ちょっと朦朧としながら布団乾燥機を布団に突っ込んで温めた。



年に関係なく、やはり発熱はするのだと実感し、二日間布団に臥した。



チ~ン!



こうして、まさかのコ○ナ特休を1日取ることになってしまった。


こうしている間に、私の体内には元気な抗体がきっとできたのだと思う。



多分、何の根拠もないが、喘息などのアレルギーを持っている人は、過激な副反応が出やすいかも・・


と思ったりしたが・・・


ちなみに、ひどい花粉症の私の連れ合いは


「俺は、平熱がでた。ガハハハ・・」


と笑っていた。


3回目もすでに無症状で終わった主人は余裕である。


どうしようか・・3回目・・。




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