第359話 ダンジョン政策と野心(後編)
「ふざけるな! こっちは冒険者特性がなくても、真面目にスライムとゴブリンを狩っていたんだぞ!」
「突然、ダンジョンの低階層に入れなくなるってどういうことだ?」
「俺たちの生活をどうしてくれるんだよ?」
「日本における、ダンジョンからの産出品の価格上昇が急激すぎるため、日本にあるすべてのダンジョン低階層は、ゴーレム軍団による効率的な攻略のみとすることになりました。これにより、日本国内のダンジョン低階層に人間の冒険者が潜ることは禁止されることとなり……」
「じゃあ、俺たちはどうすればいいんだよ!」
「新人冒険者の方々は、決まった日に日本政府主催の講習会に参加していただき、レベルを上げ、モンスターの倒し方などを教わってから、十階層からの挑戦となります」
「待て! 俺たちは冒険者特性を持っていないんだぞ! 十階層なんて無理だ!」
「これより冒険者特性を持たない方がダンジョンに潜る場合、マジックアーマーの着用が義務付けられます。これは冒険者特性を持たず、マジックアーマーを使用しない冒険者の死亡率が、冒険者特性を持ち、マジックアーマーを装着している冒険者の57.6倍となっており、以前から問題視されていたため、閣議決定されたものです」
「そっ、そんな……」
「突然すぎるだろう!」
「ダンジョンに入れろ!」
「そうだ! そうだ」
今日もダンジョンに潜ろうと入り口に向かったら、大勢の冒険者たちと警備の警察官たちが揉めていた。
そういえば確か、今日から日本にあるダンジョンの低階層に人間の冒険者が入れなくなったんだったな。
全銀河系でダンジョンからの産出品が不足が続いており、古谷良二とデナーリス王国が多数のダンジョンが出現した無人惑星を接収し、ゴレーム軍団を投入して成果を増やし続けても、その価格は上がる一方だった。
全銀河の人々が資源とエネルギーをダンジョンから手に入れる必要があり、いくら産出量を増やしても、それ以上に需要が増え続けてるのだから当然だ。
銀河系では常温核融合技術が進んでいるので、エネルギー不足になる心配は少ないが、資源は備蓄分やリサイクルだけでは限度があった。
これまでは存在しなかったモンスターの素材や、珍しいドロップアイテムを欲しがる富裕層だって一定数いる。
そのため、これまでは汎銀河連合への加入を目指していなかった惑星国家が続々と手をあげ……そうしなければ、取引所でダンジョンからの産品を購入できなかったからだ。正式に加入はできなくても、それを目指す体を見せなければ取引所は利用できないのだから……需要は増える一方なのに、供給量の増加はそれを上回らない事態がずっと続いていた。
冒険者の育成、無人惑星に出現したダンジョンの確保、低階層をゴーレム軍団に効率よく攻略させて供給量を増やす。
古谷良二も、汎銀河連合に所属する惑星国家も、それを目指す惑星国家も努力を続ていたし、日本や地球の国々も同じだった。
だがさすがにもう限界ということで、日本は地球のどの国にも先駆けて決断をしたわけだ。
「(冒険者特性を持たない冒険者は、討伐効率が悪いからなぁ……)」
冒険者特性を持たないので当たり前と言われればそれまでだが、日本でダンジョンが出現したばかりの頃は、命がけでダンジョンに潜ってスライムを狩る彼らは社会に大きく貢献していた。
お金も稼げていたし、その資金を元手に投資や商売を始めて富裕層になった人も多い。
『ダンジョンドリーム』を実現した最たる例だったのだけど、日本でもう新しいダンジョンが出現する可能性は低い。
低階層に大勢の冒険者特性を持たない冒険者が殺到するようになり、その中には無職の人たちがお小遣い稼ぎでダンジョンに入るなんてことも。
その際にベテラン勢と揉めることも珍しくなく、なにより素人なので死者が増え続けおり、このところ社会問題化していた。
冒険者特性を持たなくても、マジックアーマーを手に入れて中階層で稼ぐベテランとは違って、低階層での成果を減らす効率の悪い者たちでもあったのだ。
「でも、ただダンジョンの低階層に入れなくなったわけではないのか……」
一部世論は、『冒険者特性を持たない、新規の冒険者の参入を防ぐ悪法だ! それどころか、冒険者特性を持つ新人冒険者すら拒むつもりか!』と騒いでいたが、ちゃんと決められた日にレベリングや戦闘訓練が実施されるし、マジックアーマーのレンタル事業も強化される。
やる気があれば、これからも冒険者特性がなくても冒険者として活動できると、古谷良二の動画で説明されていた。
「つまり、マジックアーマーを装着しない冒険者特性を持たない冒険者が、ダンジョンに入れなくなっただけだよな」
人間は十階層からしか攻略できないということは、冒険者特性がない人ほど念入りにダンジョンに入る準備をしなければいけないということだ。
「マジックアーマーは無事に量産が進んでいるし、借りればそこまでの負担でもない。戦闘訓練を受けてからマジックアーマーを装備し、十階層から頑張ればいい話なんだけど……」
大騒ぎしているのは、ちょっと残念な人たちばかりのようだ。
これまでどおり効率など微塵も考えず、ダラダラと低階層でスライムやゴブリンを少数狩り、その成果で贅沢をしたいと考えている。
彼らはお金を稼いでも、マジックアーマーの購入資金を貯めることなく、そもそもマジックアーマーを装備して中階層に挑むつもりなど微塵もなかった。
それでもこれまでは命がけでダンジョンに潜っていたので評価されていたが、低階層に人間が入れなくなれば途端に無職だ。
「でも、マジックアーマーを装備して中階層に挑みたくない。ずっとダラダラとスライムを倒して、人並み以上の収入を得たい。突然こんなことを決めた日本政府はとんでもないと抗議しているのか」
気持ちはわからなくもないが、現在のダンジョンからの産出品不足は深刻だ。
古谷良二と彼が育てた高レベル冒険者たち、デナーリス王国と冒険者育成に熱心な惑星国家が五千を超える無人惑星のダンジョンを掌握、ゴーレム軍団を投入して効率的にダンジョンからの産出品を市場に流しても、価格上昇を押さえることができないのだから。
「こうなってくると日本としても、効率の悪い冒険者特性を持たない者たちを無条件でダンジョンに入れたくないだろうからな」
最初はやる気があれば誰でも大歓迎だったが、ダンジョン探索の仕事が効率化された途端リストラされてしまう。
悲しい話だが、大騒ぎしているのはこれまでどおり低階層に入りたい冒険者特性を持たない冒険者たちだけだった。
「マジックアーマーをレンタルして、戦闘講習を受けて十階層に言ってください」
「十階層なんて怖いから嫌だ!」
「もし死んだらどうするんだ! 責任を取れるのか?」
「とにかく、レベリングや戦闘訓練目的以外で九階層までに人間は入れなくなりました。ダンジョンに入りたければ、マジックアーマーをレンタルして戦闘訓練を受け、十階層から挑むしかないんです」
「ふざけるな!」
「俺たちはこれまで、日本のため、世界のために頑張ってきたんだぞ!」
「私はもう年なんだ。今から十階層に挑むのは無理だよ。ずっと一階層でスライムを狩らせてくれ」
「それは無理です。すでにゴーレム軍団で効率よく攻略を進めていますので」
もう何度も説明しているからだろう。
警備の警察官たちは、低階層に入れろと騒ぐ冒険者特性を持たない冒険者たちに、それができない理由を説明し続けた。
「……まあ、彼らに勝ち目はないよな」
スマホでダンジョンからの産品、それも低階層で手に入るものの相場を確認すると、ようやく相場の上昇が止まっていた。
なので多くの日本人は、今回の処置を喜んでいたのだ。
テレビや新聞で、冒険者特性を持たない冒険者たちが低階層への人間の出入り禁止を決めた日本政府を批判するといういつものルーチンはあったが、レベリングとマジックアーマーの格安レンタル、戦闘訓練を無料で受けられる救済処置があると世間に知られると……古谷良二が動画で説明したので、あっという間に全銀河系中に広まった……彼らに同情する人たちは皆無となった。
「自分たちはずっと低階層で、マイペースに働きたいんだろうな……」
昔はそれでもありがたがられたのだが、今の社会情勢がそれを許さなくなった。
冒険者特性を持たない冒険者たちは、冒険者特性を持つ冒険者よりも加齢の影響が申告でなのに加え、冒険者の仕事は激務なので引退の時期が早くなる傾向にある。
それを少しでも遅らせるため、わざと稼働時間と討伐数を落す者が増えており、さらにダンジョンからの産出品の価格上昇がそれに拍車をかけた。
成果を減らしても、以前と同じ収入を得られるからだ。
そのため、今の一階層、二階層は、甚だ討伐効率の悪い場所になってしまった。
一番需要がある産出物が手に入る一階層と二階層がそうなってしまうと、ダンジョンからの産出品の価格が下がるわけがない。
「結果的に低階層に人が入れなくなったのは、それを解決するためだ。あとは、能力主義を取り入れれたに過ぎないんだよなぁ……」
個々に冒険者特性を持たない冒険者や低レベル冒険者に解放するよりも、ゴーレム軍団を投入した方が多くの成果を得られるし、やる気のない冒険者特性を持たない冒険者の死傷率が高くて、以前から日本政府に対策を求める声が大きかったのもあった。
『スライム』を一匹狩れば、その数日遊んで暮らせる。
そういう軽い気持ちでダンジョンに入って死んでしまったり、真面目に討伐をしている冒険者たちの足を引っ張る。
そんな俄か冒険者が増え続けており、これもダンジョンからの産出品を減らす要因となっていた。
「やる気のある人は、ちゃんとレベリングか、マジックアーマーのレンタルと戦闘実習を受けて、十階層から始めるよねって話になるんだよね。レベリングと戦闘訓練は無料でできるから」
高レベル冒険者から、レベル400、500くらいまで上げてもらうのはお金がかかるが、今は日本政府の補助でレベル20までは無料でレベルリングできるようになった。
それだけあれば十階層に入れるし、冒険者特性がない冒険者も格安でマジックアーマーを借りられるようになったのだから、そもそも文句が出るのがおかしいのだ。
つまりは、一階層と二階層から離れたくない人。
とにかく今の、ちょっとスライムを狩ってから、そのお金で遊んでいたい人たちからすれば、マジックアーマーを借り、戦闘訓練を受けてから、十階層でモンスターなんて狩りたくない。
古谷良二によると、最新のマジックアーマーなら十階層のモンスターを倒すのと、非装着で一階層でスライムを倒すのとでは、そう危険度に差はないそうだ。
彼が長年マジックアーマーの開発を進めていたし、この技術を応用して自衛隊も、パワードスートが配備されていたのだから。
私は冒険者特性を持っているから持っていない人の気持ちはわからないけど、実際多くの冒険者特性を持たない冒険者たちが、マジックアーマーを購入したり、借りて十階層から挑むようになった。
そのおかげでダンジョンからの産出品の量が増え、相場も落ち着いて世間からの評判も悪くない。
今も騒いでいるのは、これまでどおり気軽に低階層でスライムを狩れなくなった冒険者たちというわけだ。
「ですから! マジックアーマーを借りて戦闘訓練をすれば、十階層からでも無茶ではありませんし、収入も増えますから」
「今さらそんなことは面倒だ!」
「スライムを狩らせろ!」
「……」
こういう問題は難しい……のは、昔の話か……。
なんでも新しい仕組みに変えようとすると、それは嫌だと騒ぐ人たちが出てしまう。
そのための救済処置を用意しても、人間の中には一定数、新しいことに対応できない、反発する人が出てしまう。
そして昔の日本なら、彼らに配慮してなにも変わらないなんてことは珍しくなかった。
だが今は、ダンジョンからの産出品の量を増やして相場の上昇を抑えることが最優先であり、庶民が物価高に困っているから日本と経済産業省が対処した。
そういえば、経済産業省の事務次官は古谷良二の同級生らしいから、その線で早く対策したのだろう。
少数の、これまでどおりノンビリやりたいと、主に年配の冒険者たちが騒いだどころで、すぐにダンジョンからの産出品の価格上昇が抑えられた。
世論は、『スライムだけを、マイペースで狩らせろ!』と騒ぐ冒険者たちに味方をせず、彼らは毎日ダンジョンの前で騒ぐのみであった。
無理に入ると、ゴーレム軍団に攻撃されるリスク……ゴーレム軍団の人工人格は優れているから、その確率は一兆分の一以下らしいけど……があるので、ビビッて強引にダンジョンに入らないのは、いかにも彼ららしいというか……。
「毎日抗議をしている時間があったら、マジックアーマーを借りて戦闘訓練をすればいいのに……」
俺を含む大半の冒険者たちもそう思っていたが、とにかく彼らは頑なだった。
彼らを一階層に入れると成果が減るから駄目なのに、とにかく楽なスライム狩りに固執する。
既得権益に縋るようにも見え、だから世論に支持されていないとも言えた。
「(たまにしかダンジョンに、それも一階層にしか入らなくても冒険者は冒険者だ。一般人相手に威張れるからだろうな)」
今の時代、仕事があるだけで優越感に浸る人たちがいて、特に冒険者には多かった。
たとえ冒険者特性を持っておらず、少数のスライムを狩るだけだとしてもだ。
「(少しでも楽に稼ぎたい冒険者の中には、今のダンジョンからの産出品の相場高騰を喜んでいる人も多いからなぁ)」
そんな彼らからすれば、ゴーレム軍団が低階層を効率よく攻略、ダンジョンからの産出品を多く得るようになると、稼ぎが減ってしまうという現実もあった。
だから反対しているという理由もあったわけだ。
「(そのための、十階層からの攻略なんだけど……)」
そんな面倒なことはしたくない!
もし死んだらどうしてくれる!
ずっと楽にスライムを狩っていたいし、そのために庶民が困窮してもなんとも思わない。
俺たちの収入は、落ちるどころか上がる一方なのだから。
これが、今ダンジョンの入り口で警官たちと揉めている冒険者たちの正体だった。
「これもすべて、古谷良二のせいだ!」
「奴は政治家や役人と組んでいる!」
「冒険者の風上にも置けない奴だ!」
「ゴーレム軍団が、俺たちの職を奪うんだ!」
そして、自分たちの要求が認められないと、怒りの矛先は古谷良二へと向かった。
なぜなら、日本のダンジョンの低階層に配置されたゴーレム軍団は古谷企画の製品だったからだ。
彼らからすれば、自分たちの仕事を奪ったのは、同朋であるはずの古谷良二という認識なのだ。
「とんだとばっちりというか、よく怒らないよな。古谷良二は」
少しでもダンジョンからの産出品の価格を下げようと懸命に努力しているのに、見当違いの批判をされるのだから。
「俺は絶対に、古谷良二みたいな仕事はしないぞ」
俺にそんな需要はないだろうが、懸命に頑張っているのに同じ冒険者からボロカスに批判されているのだから。
「とにかく今日も、中階層の攻略を頑張ろう」
徐々に中階層からの産出品の需要が増えてきて、相場が少しずつ上昇しているからだ。
「……ただ、ゴーレム軍団の性能が上がると、また人間の冒険者たちが締め出されるなんて可能性もありそうだ。それも中階層から」
ゴーレムの進化は早いからなぁ。
そうなる前に、頑張って高階層で仕事ができるようにレベルを上げておかないと。
まさか、冒険者が仕事に困る時代が訪れるなんて……いや、冒険者特性を持たない冒険者は正式には冒険者ではないということか。
※※※※
「おかげさまで、日本のダンジョンの低階層から産出するものの量は順調に増えています」
「低階層のモンスターたちはこうやってルーチン化して倒した方が、手に入る素材も魔石も資源も増えるから」
「じきに、中階層も同じようになるのでしょうか?」
「中階層のモンスターは強いので、ゴーレム自体の強化が必要だけど、あと十年〜二十年後くらいには」
「もし将来そうなると、冒険者特性を持たない冒険者の仕事ははなくなりませんか?」
「なくなる可能性は高いけど、それを避けるためにあえて効率が落ちることに目を瞑り、ダンジョンからの産出品が減り、価格を上昇してもが我慢させるという手もある。ただ、それをやると地球の他の国やデナーリス王国、銀河系の惑星国家に追い抜かれる可能性が高い。ダンジョン大国日本の凋落スタートだ」
「…… 」
古谷良二は、中学生の頃は漫画、ゲーム、アニメのことばかり話していたバカだったが、今ではキャリア官僚である私と普通に話せるほどの知能を得ていたのか。
これもレベルアップの影響だろう。
ズルいとは思うが、バカな政治家と話をするよりもよっぽどいい。
「地球でこれ以上ダンジョンが増えることはないので、ダンジョンが出現した無人惑星を日本が沢山押さえれば、冒険者特性を持たない冒険者を働かせることができる。あとは、マジックアーマーの性能が上がって、冒険者特性がない人でも高階層で戦えるようになれば。だた……」
「冒険者特性を持たない冒険者が、ドラゴンと戦うのは困難ですか……」
「たとえ高性能なマジックアーマーを装着してでも、ドラゴンと戦える冒険者特性を持たない冒険者は貴重な人材だろうね」
鋼のような精神力を持つ者だけだというのはわかる。
いくらマジックアーマーがあっても、普通の人間があんな巨体と戦えるわけがないのだから。
「冒険者特性を持たない冒険者を冷酷に切り捨てて、ダンジョンからの産出量を増やすか。彼らを全員働かせる代わりに、ダンジョンからの産出品が減って、相場が高騰し続けるのを我慢するか。どちらがいいのか」
「……」
これは難しい選択だ。
まさか冒険者の業界でも、経験が少ない素人お断りなんてことになるなんて……。
「それでも、十階層からダンジョンに潜る冒険者の数は増やさなければならない。冒険者の育成は必要です」
確かに世間の需要は低階層から産出するものが多かったし、これが減ることはあり得なかった。
なぜなら、今後も続々とダンジョンからの産品不足に悩む惑星国家が、続々と汎銀河連合に縋ってくるのだから。
そして同時に、冒険者の育成が順調であるがゆえに、中階層、高階層の品を欲しがる人たちも増えていくのだから。
「すべてゴーレム軍団でなんとかなるわけではないから」
「確かにそうです」
この日も古谷良二との打ち合わせは無事に終わったが、やる気のない冒険者特性を持たない冒険者には困ったものだ。
だが日本政府の補助のおかげで、新たに冒険者を目指す冒険者特性を持たない冒険者が増えており、より多くの成果が手に入るようになるだろう。
「(古谷良二、私が総理大臣になるためにも頑張ってくれよ)」
とにかく今は、ダンジョンからの産出品を増やし、その成果をもってて政治家を目指すのが最優先だ。
そのためにも、古谷良二を利用し尽くしてやる!
※※※※
「しかし古谷殿は、よく城谷と何度も顔を合わせられるでござるな。彼は典型的なエリートで、拙者たちを見下しているでござるから」
「同志山田、結局は我慢してつき合っているじゃないか」
「これも、日本が生み出した素晴らしき作品を全銀河に広めるためでござる」
「俺の場合、おべっかや綺麗事ばかり言って、なんも役にも立たない政治家や役人よりも。裏で俺を見下していても、ちゃんと仕事をする城谷の方がいいってだけの話さ。別に友人でもないからさ」
「古谷殿はドライでござるな」
それに城谷も、戦闘訓練を受けず、マジックアーマーもレンタルせず、スライムを狩らせろと騒いでいる冒険者特性を持たない冒険者たちに恨まれている。
危険ではあるので、その分の報酬は与えてあげないと。
彼が将来政界に進出して、総理大臣になれるかどうかはわからないけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます