ヒロイン(?)である「神崎ひなた」を奪還しようと、さまざまなキャラクターたちが主人公に襲いかかってくるお話。
実在の人物をモデルとしたキャラクターの多数登場する、お祭り的な異能バトルものです。
ただ、内容は完全に内輪向けであるため、登場人物名に見覚えのない方には理解のできない部分が多いかもしれません。
キャラクターに元ネタがあるだけあり、その辺の説明や背景描写の一切を省いて、完全にバトルのみに徹しているところが特徴的。わずか4,000文字足らずの間に何連戦もしている、というのは相当に珍しいのではないでしょうか。
各キャラクターの持つ能力がいずれも凶悪なのが印象的でした。時間跳躍や運命操作など、ラスボスクラスの超常能力がバリバリぶつかり合うこの出し惜しみのなさ。能力のスケールの大きさが魅力的なお話でした。