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終への応援コメント
とても私のドツボでした。
久し振りに話の世界に入り込んでしまいました。
なんともアノ藤沢先生の書く時代劇を彷彿とさせる内容で秘剣シリーズに入っていてもおかしくないと思ってしまいました。
ただ、あえて言わせていただきたい。
それはこの作品のタイトルです。
こんなに剣士の魂と矜持が込められた良作なのにタイトルが和名でなく英語圏の発音と言うのが私的にはピンと来ない部分でした。
漫画のタイトルではありますが「シグ○イ」等の様な和の発音にも取れるモノもしくは完全に和名だったら尚よかったと思いました。
ソレを差し引いてもこの作品は★3のクオリティだと思います。
【 追記 】
成る程。色々と思い悩んだ結果だったんですねぇ。
残酷な無慈悲な、汚点や過ち的な事でその名にしたのであろう迄は予想しましたがアナグラムや言葉遊びまでは至りませんでした。
それでも作中の空気感や読後感を含め和名にして欲しかったと言う私の欲目です♪
作者からの返信
ありがとうございますm(__)m
こういう感想を頂く機会がなかなか無かったので感激しております。
タイトルが英語になったのは「剣の設定や、似た様な流れを繰り返す事で本文自体に蛇の鱗などを思わせるものも色々組み込んだし、主題も何らかのアナグラムで蛇を仕込もうかな……」という所まで考えてから「人の愚かさや、それ故の一瞬の輝きまで蛇に例えるのは綺麗じゃない気がする」となって、英語にしたという経緯がありました。
では、作中にもあった「彦市の最初で最後の間違い」、「鉦巻の剣以外を省みない一途さ」、「忠邦の思慮の足りなさ」などの人生の汚点や致命的要素、失敗の意味を全部まとめて短く翻訳したり比喩するなら、どんな言葉が良いだろう、と。
そこで刀を含む、刃にとって浮いては致命的な要素で病とも捉えられる「錆」をメインに、「残酷な染み」や「悲惨な錆」「無慈悲な汚れ」など、どの日本語にも翻訳できる「cruel stain」をタイトルとして考案しました。
大きな決定打になったのは、書き起こした時にアナグラムでギリギリ、「snake」という文字が抽出できない「人は蛇ではなく、蛇にもなれない。まして、竜になど」と文字遊びでその意図を隠せるな、と考えられたからですね。
加えて〝くちなわ〟の原理にもある「そう見えているだけ、錯覚でしかない」という実態も、それを補強したように思います。
重ねて感想、有難うございましたm(__)m
終への応援コメント
終極の一点に向かって収束する対照的な情念、人物、そして秘剣。
非常に高い構成力で組み上げられた物語と剣術に対する深い造詣が感じられる小説でした。
素晴らしいの一言です。
作者からの返信
ありがとうございますm(_ _)m
まだ中々次の話の構成に悩んでいる最中ですが、これを心の栄養にして前に負けないほどのものを描けるよう精進したいです。