第2話 モモとの出会いのきっかけ

高校生の当時と変わらず、大学に通いながら生活援助を受けながら生活をしている。大学は高校と比べて自由度が高い。


必修科目、選択必修科目は必ず履修しなければならないが、単位を取得するために自由に授業を選択することができる。


自由の雰囲気のある学校の生活は楽しい。


しかし、私は優秀な成績を残す必要がある。だから他の生徒と一緒に遊ぶ時間は少なかった。


他の生徒より人一倍の努力して勉強する必要がある。


一つでも成績が落ちたら援助の継続が停止されてしまう。


停止されないように勉強をし続けなければならない。


しかし、援助だけだと足りる。親から仕送りを受け取ることができない。


だから、仕方なく勉強の合間にバイトをすることにした。


私の大学生活は勉強勉強勉強バイトバイトバイトバイトだけしかしなかった。


人生で一度しか経験できない大学の生活は、サラサラとした砂のようだ。


サラサラとした砂は水分も含まれていない状態だ。


大学で様々な経験をしたり知識を身につけたりする。サークルに参加して、色々な人と触れ合いをする機会が多い。


自分の夢を目指しながら色々な人と笑ったり、泣いたりして青春な生活をしてくることが多い。


しかし、私の場合は限界まで削られるように努力している。私は他の生徒と同じように青春を味わう暇があれば、勉強とバイトをしなければならない。


こんな大学の生活を望んでいない。しかし、私は母さんに負担をさせないことをかんがえるのが精一杯だ。


1日の食事は、十枚入りの食パンを朝昼夜に一枚ずつ食べたり、私の寮の近くに公園で水を入れた10本のペットボトルを飲んだりしている。空腹を耐えながら勉強とバイトをして暮らしている。


飲食店で食器洗いをして、18時から深夜3時まで働いた。9時間で約8千円くらい稼げた。


バイトが終わっても家に帰った後、勉強をしなければならない。5時まで勉強した。睡眠時間は大体1時間くらいしか取っていない。


そのせいで目の下にはっきりとしたクマができた。


過労死になる可能性の高いし、限界までギリギリな生活を過ごしている。


普通なら途中で辞めて、就職することが多い。


しかし、私は母さんに悲しませて欲しくない。笑顔な母さんの顔を見たいので、ギリギリな生活でも諦めないで頑張り続ける。


今日は、普段より繁盛で食器の量がたくさんあった。次々の料理に盛り付けるために皿が必要なので、高速に洗った。


高速に洗ったせいで、腕に乳酸が溜まり、全然動けない。


ヘトヘトとなりながら、私の寮に帰り途中に薄汚れた段ボールの中に猫がいた。


「ニャーニャー」


弱った声を出している。

私は段ボールの前に膝を曲げて座った。


「もしかしたら捨てられたかな」


「ニャーニャー」


この声は、そうだよ、と聞こえた。


「そうか…でも私の家は何の食べ物がないけど…」


捨てられた猫を食べればいい、と心の中にいる別の人格が言っていた。


それは初めてではなく、前にも同じようにあった。


たまたま猫を見かけると、口からよだれが垂れている。


大学の友達にバレないように、ハンカチで唇によだれを拭き取った。


私たちは牛、豚、鶏などの生物を食べている。生命を維持するために食べ物を食べる必要がある。しかし、猫を食べない。


ペットとして愛されている猫を食物にするのは、まず聞いたことがない。


だが、留学生の人から猫と犬を食べると聞いたことがある。文化によって食べられる食べ物が異なる。


向こうの国としてはふつうかもしれないが、日本で猫と犬を食べる文化はない。


猫と犬を食べる人は頭の狂っているじゃないかと冷たいな目で見られると思う。


猫を食べるのはありえないので、理性で欲を抑えて生活をしていた。


しかし、六枚入りの食パンと水だけの生活をしてきた私は極限までお腹が空いている。


空腹に我慢ができなくて、理性が壊れそうになっている。


突然、口からぼたぼたとよだれが垂れてきた。


捨てられた猫は「?」と頭を傾けた。


ズキューンと胸に矢を射られた。


(可愛いーーーー!!!)


あまり可愛すぎて、一気によだれが止まった。


私の心は半円の右は可愛い、左は食べたいがあって、針は右の方に振っている。

可愛いの方が勝っている。


勉強とバイト漬けの日々に可愛い猫と一緒に暮らし始めると、ガラリと生活が変わるかもしれない。


可愛い猫をほっとくのは勿体無いので、一緒に暮らそうかと考えた。


(私は金が足りないけど、生活費の中から猫用の餌の代金を作れるか工夫してみる)という気持ちを固めた。


そっと段ボールを手にして、私の寮まで運んで帰った。

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