戦争

@kanzakiior

第1話 戦争

今日きょうもいつもとわらない日々ひび

そうおもっていた。

でも、今日きょうちがった。

あおんだそらに、おおきなてつとりんでいる。

ぼくはそれがなんなのか。

すぐにかった。

敵軍てきぐん爆弾ばくだんんだ飛行機ひこうきだ。

ぼくはすぐに防空壕ぼうくうごうはしる。

でも飛行機ひこうきほうはやくて。

爆弾ばくだんがさっきまでいた場所ばしょとされる。

ぼくいそいでちかくにあった防空壕ぼうくうごうかくした。

ぼく防空壕ぼうくうごうはいったのとほぼおなじタイミングで爆発ばくはつする。

ピカッ!ドンッ!

まぶしくひかった。


いたい。くるしい。あつい。

かんじたことのないいたみがぼくからだはしる。

ぼく右足みぎあし爆撃ばくげきこわれたドアの破片はへんさっていた。

ほかにも、いろんなところにさっていた。

いたみを必死ひっしにこらえ、おもからだこしてそとた。


ぼくうたがった。


あたりは野原のはらになっていて、さっきまであったはずのいえ跡形あとかたもなくえている。

道路どうろであろう場所ばしょには黒焦くろこげの死体したいや、まみれの死体したいころがっていた。

ガラスの破片はへんさったままのひとや、木片もくへんさったままのひともいた。

あた一面火いちめんひうみで、ほとんどのいえがり、げて。

いつもとかわわらない日常にちじょうが、一気いっきくずれた瞬間しゅんかんだった。

体中からだじゅうからながれているせいか、からだのう酸素さんそまわらなくなり

次第しだい意識いしきとおのいていく。

ぼくはそのたおれてしまった。


ぼく奇跡的きせきてきった。


いまでもあのおもす。

ツンとはなおくをさすようなげたにおい。

あたりにころがる黒焦くろこげの死体したい

体中からだじゅうにやけどをい、「いたい、いたい!」とさけ子供こども

いまでもみみのこる、

あつい。いたい。くるしい。たすけて。」

たすけを人々ひとびと悲鳴ひめい


あの国民全員こくみんぜんいんねがっていた平和へいわいま此処ここにある。

まち活気かっきあふれ、若者わかものたちが笑顔えがおこぼす。


ぼくのぞんでいた平和へいわいま此処ここにある。

この平和へいわをもううしないたくない。

いまたちにはしあわせになってほしい。


戦争せんそうひといえ家族かぞくかえ場所ばしょ故郷こきょうも。

なにもかもうばっていく。

そんな戦争せんそうたして意味いみはあるのだろうか。

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