第40話 未来へ

「2人には反省文を書いてもらいます。口に出して書いてください。以上。」


そう言うと美波はニコッと笑った。

振り返ると、キョトンとなっているみんながいた。

そして、美波は不思議そうな顔をした。


「なんだよ。反省文って…」


先に言い出したのは、湯地だった。

その言葉に美波は「反省と言ったら反省文でしょ!」っとピースサインを出した。



翌日、元奴隷達の連絡により鳶田の母親、父親は警察に連れていかれた。



10年後


「なんだかんだ、あの頃は楽しかったよな。」


廃絶は冥利神社でコーラを片手に語っていた。


「そうだよな!今となっては、あんな刺激的な生活も悪くなかったな!」


ワカトキはコーラの蓋を開けながらそう言った。


「元気そうだな。2人とも。」


そう言いながら緋色は笑顔で2人に近づいた。


「どうやら、姉ちゃんのことは吹っ切れたようだな。」とニコニコした廃絶は緋色の頭を撫でた。


「みんな、お待たせ〜。」


都はそう言い、お菓子を持ちながら神社に入っていった。

なんだか、都は明るくなったようだ。


「久しぶり!」


次に神社に入ってきたのは、神無と湯地だった。


その後も狂乱メンバーがゾロゾロ神社に入ってきた。



「全員集まったか?」


廃絶は辺りを見回した。


「美波が居ないようだ!」


ワカトキはトントンと廃絶の肩を叩いた。



「みんな、お待たせ!」


そう言いながら神社に来た美波の髪が優しい風になびいた。

これからもきっとここでの思い出は忘れることは無いだろう。



そして



「結婚おめでとう!」


美波と湯地は結婚式を挙げた。

たくさんの拍手に見舞われながらより幸せな方へと歩いて行った。

そして、それぞれが幸せな未来に向けて一歩づつ歩いていくのだった。

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奴隷奪還 ぴんくのーと @pink0116

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