第25話 奴隷と聞こえた商店街

「何かわかったのか?あの様子じゃ何かあったみたいだけど。」


ワカトキは湯地に近づく。


「実は、俺見たんです。廃絶くんが奴隷を貰っているところを。」


「そうか。よくやったな。」


ワカトキは湯地の頭を撫でた。


「で、誰と会ってたんだ?」


「それは…」



「まさか、ワカトキさんに会うなんてびっくりした!」


3人は商店街の中を歩いていた。


「ワカトキって人が湯地を気に入ってた人だなんてほんとにびっくり。あんな男くさい人にね…以外だよ。」


都はさっき買ったコロッケを片手にそう言った。


「狂乱に奴隷を付かせたのはきっと廃絶だよね。」


「美波の言う通り!」


神無は美波に向けてグッとポーズをした。


「奴隷を付かせたのは廃絶だ。昔ワカトキさんに聞いたことがあって、その時知った。」


「そうなんだ。なんで奴隷なんだろね。誰かに脅されてるのかな?」


そう考えていると奴隷という言葉が聞こえてきた。


「それにしても凄いですね!鳶田さんは!まさか狂乱の廃絶を奴隷を使って従えてるなんて!」


「あいつはきっと俺が怖いだけだ。狂乱は有名になっている。そしてその狂乱に奴隷がいると知ったら俺の方にたくさんの人が来る。たくさんの金が手に入る。だからあいつに余った奴隷を渡すんだよ。」


「さすが、鳶田さん!そこまで考えているなんて尊敬します!」


そういうと男は鳶田に1歩近づいた。


「おい。あんまり近づくな。殺すぞ。」


そう言うと男を睨みつけた。


「はい!すみません!」


「ねえちょっと、聞きたいことがあるんですけどいいですか?」


美波は2人に向かって歩いていった。


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