第13話 決闘開始

狂乱のメンバーは一気に廃絶に注目した。


「いいか、今日は奴隷参加の集会だ。奴隷同士の決闘も行う。だが、その前に…2群に上がる為の決闘を行う。」


驚いた様子で周りがざわついている。


「3群の神無から決闘を申し込まれた。2群の中の1人と戦って倒れた方の負けだ。対戦相手は…」


(誰が来ようと絶対に勝ってやる。あいつらの為にもな。)


神無は拳を強く握り直した。


喜里川きりかわで行こうか。いいよな?」


「もちろんです。」


「よし、わかった。」


廃絶は笑顔を見せた。



「賭け事も無しだ。みんなきちんとその目で見ろよ。」


「おー!!」


久々の郡上がり決闘で盛り上がりを見せている。

みんなの視線が2人に向く中、決闘は始まりを迎えようとしていた。



その頃、美波達は木の影で様子を見ていた。



「もうすぐ決闘が始まる見たいだね…」


都は不安げな様子だった。


「そうみたいだね。でもきっと大丈夫だよ。神無も、私達も。」


そう言いながら都の方を見て優しく笑いかけた美波。


「ありがと!元気出た!」


2人は奴隷の位置を確認し、その中から湯地を見つけた。



「準備はいいか?」


神無と喜里川は頷いた。


「群上がり決闘の始まりだぁぁ!!」


「うぉぉー!!」


観戦の声が辺りに響き渡った。

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