第2話 親友との再会

ハァハァハァハァ


美波は疲れて公園のブランコに座った。


(湯地はあんなこと言う人じゃない。わかってる。けど好きな人からそんなこと言われたら誰だって逃げたくなるよ。)


「あれ?もしかして、美波?」


振り返るとそこには親友の班日はんび都が居た。


都とは小学校から一緒で、家に帰っては、すぐ2人で遊んでいた仲だ。

もちろん湯地のことも知っている。


「都…」


「どうしたの?そんなに汗かいて。」


「ちょっとランニングしててね!」


「それにしては、走る用の服きてないね。」


(都には嘘ついてもバレるよね…)


「実は…」


美波はさっきの出来事について話した。


「そうだったんだ。」


「うん…」


「私、逃げちゃったけど、やっぱりあんな湯地を見てられない。」


「そう言うと思ったよ。私も協力する!」


「ありがと。でも、これは私だけでどうにかしたいの。さっき逃げたのは自分自身だから。」


「そっか。残念だけど、何かあったら言って!力貸すよ!」


「ありがと!都大好き!!」


美波は都との、5ヶ月ぶりの再会を楽しんだ。



ガチャ


「今日も疲れたな。」


美波は一人暮らしをしていて、このシーンと静かな空間が好きになっていた。


(どうやって湯地を助けたらいいんだろ。狂大眼乱のよく行く店を辿るしかないのかな。)


美波は狂大眼乱のことについてあまり知らなく、詳しく調べることにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る