第4話
「……あの、姉さん。ちょっと俺と話をしようか!?」
話しを終えた後姉さんが一緒に帰宅するというので共に帰宅した。
そのあとすぐに夕食の準備に取り掛かろうとした俺に突然姉さんが襲い掛かってきた。
女性のくせに性格が男勝りなせいか、俺が貧相な体つきなのが悪いせいか、姉に服を引っぺがされてエプロンだけが渡された。
つまり俺は今裸エプロン状態だ。
「ちょっと姉さん!弟になんつぅ格好させてるんだよ!!」
姉がする所業とは到底思えないこの所業。
何がしたいのか理解ができない。
「新婚っぽくしてやろうと思ってな。似合っているぞ、蓮。私が襲ってしまいそうなくらいに可愛いかわいい。」
「嬉しくないよ!!!」
ニヤニヤしながら煙草を咥えながら話す姉さん。
そんな姉さんの手には俺の衣類が抱きかかえられていた。
全く、なんて姉だ!
そう思った瞬間だった。
「ただいま……って、蓮君!?」
俺の旦那様(仮)が帰宅なされた。
「ど、どどど、どうしたのその格好!?」
俺の格好に驚いて鞄を落とす優斗さん。
そんな優斗さんの反応を見てすべての元凶の姉さんは楽しそうに笑っている。
「お前のために蓮が頑張ったんだよ。さぁて、私は今日外食の気分だからお前たちは新婚のお二人で仲睦まじくゆっくりするといいさ。じゃあね。」
「あ、ちょっ!ねえさ――――――」
俺の服を抱きかかえたまま部屋を後にしようとする姉さんを呼び止めようとするけど姉さんはそのまま部屋から出て行ってしまう。
そんな姉さんを追いかけようとリビングの扉に向かって駆け寄る俺だけど、そんな俺の前には優斗さんが立ちはだかった。
「蓮君……いかないで。」
頬を赤く染めなんか少し荒々しく呼吸をしつつ俺に懇願する優斗さん。
そんな優斗さんの姿を見た瞬間、俺は「ヤバイ」と直感的に感じる。
だけど出口は塞がれ、服は奪われ、俺はこの先どうすればいいのだろうか。
「あの、蓮君。襲っていいかな?」
「んなっ!!だ、駄目!そういうのは絶対だ――――――」
絶対駄目。
そういおうとした俺の言葉は俺に抱き着いて口づけをしてきた優斗さんにさえぎられる。
「ちょ、駄目――――んっ……。」
俺はいいなんて言ってない。
そういおうとするけど優斗さんの唇が俺の唇を離してくれない。
更に気持ちよすぎる優斗さんのキスのせいで駄目って言いたいのに駄目だなんて気持ちがどんどん薄まっていく。
……恥ずかしながら優斗さんのせいで少しエッチな気分になってきた。
「あ、ちょっと色っぽい顔になってきた。その気になってきたのかな?」
「う、うるさい。聞かないでよ、そんなこと。」
俺の顔を見て嬉しそうに頬を硬直させながら問いかけてくる優斗さん。
わざわざ言葉にされて余計恥ずかしい。
「好きだよ、蓮君。好き、大好き。」
優斗さんはキスの角度を変えるたびに俺に愛をささやいてくる。
その声がひどく優しくて、それでいて色っぽいもんだから耳が犯されてる気分になってくる。
(……一応旦那さんってことはその、付き合ってるみたいな感覚でいいのかな……?)
実際俺たちが結婚したわけじゃない。
結婚したのはあくまで姉さんと優斗さんで、でもそれは俺と一緒になるための条件で……
馬鹿としては自分はどういう立ち位置でどうふるまっていいのかがわからないところだ。
だけど、そんな馬鹿でもわかりやすいように姉さんがお膳立てしていったのだとしたら……
「あの、優斗さん。その……優しくしてくれるなら俺の事、抱いてもいいよ。」
きっと体を重ねることは許されることで、なんなら姉さん的に言えば俺が優斗さんに溺れるのが理想的なのだろうと思わずにはいられない。
優しくて気持ちいい優斗さんのキスのせいでその気にさせられてしまった俺は淫らな発言をしてしまう。
そんな俺の発言に優斗さんは嬉しそうに笑った。
そして―――――――
「約束するよ。優しく、大事にするから蓮君、君を抱かせて。」
優斗さんは俺を抱き上げて近くのソファの上まで俺を運んだ。
そのソファはソファベッドになるタイプで、優斗さんは腰掛を倒して俺の事も押し倒す。
「大丈夫?怖くない?」
「うん、平気。」
優しく俺の頬を撫でながら問いかけてきてくれる優斗さんに俺は恥ずかしくなりながら返答する。
もしかして一昨日俺を抱いた時と違って俺が薬を飲んでないから自我がしっかりしてる分怖くないかなと心配してくれているのだろうか。
正直一昨日は薬のせいで頭もふわふわしてたし、受け止めきれない快楽で体や頭がおかしくなりそうということしか考えられなかった。
怖いって感情はそこにはなかったけど……
(……優斗さんの、おっきい。)
一昨日はもういっぱいいっぱいで見てなかたけど今目の前にさらけ出された優斗さんのアレはひどくでかい。
あれが俺のお尻の穴に入るのかと思うとちょっと怖くなってくる。
そんな俺の小さな気持ちの変化にも優斗さんは気づいてくれたんだろう。
大丈夫と言わんばかりに俺の額にキスをしてくる。
「痛かったら言ってね。」
優斗さんはそういうと一昨日のように俺の中に指を入れ込み、いじりだす。
俺の中にあんな大きいものが入ってくるなんて信じられないけど、実際一昨日は痛みも感じずただただ気持ちよかった気がする。
というか既に指でかき回されているだけで俺は変な気持ちになって善がって、あられもない声まで漏らしてしまう。
どうしよう。
すごく恥ずかしい。
そう思って俺は腕で顔を隠すけれどそんな俺の腕を優斗さんは俺の中をいじっていないほうの手で優しくつかみ上げてくる。
「見せて。蓮君の顔。」
優しく落ち着いたトーンで語り掛けてくる優斗さん。
そんな優斗さんに嫌だと返したいのに、恥ずかしいのに抵抗する意思を抱けない。
なんて思っていると静かに優斗さんの唇が俺の唇に重なった。
そしていつの間にだろう。
俺の中には気づけば優斗さんの立派なアレがしっかりと入り込んできていて、俺は上の口からも下の口からも耐え切れないほどの快楽に犯されていた。
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