自分が姉と慕っていた女性が実は歳下だったから、これからは照れる姿も見ていきたい

へーたろー

第1話

「お姉ちゃん!今日も遊ぼうよ!」

幼い頃の記憶、懐かしい思い出だ


「もちろん!何をする?おままごとかな?それとも鬼ごっこ?」


「うーんとねー…」


〜〜

「んっ…あぁ…」


久々に懐かしい夢を見た。

それにしてもなんで今更こんな夢


「ゆうちゃ〜ん、朝ご飯できたよ〜」


階段下から響いてくる声、この声こそ、さっき夢で話していた本人その人だ


「はーい、すぐ行くよ」


俺はさっと制服に着替えて、学校に行く支度をする。

おっと、自己紹介が送れた。俺は大原悠木おおはらゆうき高校2年だ。

洗面台で顔を洗っていると、扉からこちらを覗く目があった


「何してるんだ…優子…」


「んーん、今日もゆうちゃん可愛いと思って…♡」


この子は友家優子ともかゆうこ

話によるとJDをしている(らしい)


「えぇ…別にいいけど風呂は覗くなよ?」


「えーどうしよっかなぁ…」


「おい」


「冗談だよ〜」


本当洒落にならない冗談を言う


「さ、早く朝ご飯食べて〜!今日も美味しくできましたよ〜!」


顔をタオルで拭き、素早くダイニングへ移動する

そのまま座り、手を合わせ


「いただきます」


まずは卵焼きから…


「ん〜!」


絶妙な甘さで物凄く美味しい。何回食べても飽きないわ、これ

次は…味噌汁かな

そんな感じで食べていると


「ゆうちゃんって本当に食べる時幸せそうだよね、こっちも作る甲斐があるよー」


「そうか?俺はありのままのことを表情に出しているんだが」


「も〜!そうゆう所だよ!」


「?」


毎朝こんな感じだ。お母さんなのか彼女なのか…わからなくなる時がある

彼女ではないけど。

俺の両親は「あんたら二人、仲良いから一緒に住みなさい」まだ中学生であった俺に対して言ってきた。

もちろん反対したんだが、「これも社会経験だ。学んでおきなさい」と言って聞かなかった。


「これであの子も言ってくれるといいわね…」


帰り際にそう言っていたのが気がかりだったけど、女の子だし何か隠しているんだろうな。

そんなことを考えていると


「ゆうちゃん、た、大切なお話があります…」






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自分が姉と慕っていた女性が実は歳下だったから、これからは照れる姿も見ていきたい へーたろー @soranatsu8

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