未読無視

 携帯の画面が発光している。


『◯◯◯◯◯◯?』


『次は◯◯行こうよ』


『きっと好きだと思うよ』


『いつ行こっか。楽しみだね』


『あのね、俺◯◯◯から』


『◯◯◯我慢して、◯◯が好きなこと◯◯◯◯する』


『◯◯◯◯お願いだから、帰ってきてよ』


『待ってる◯◯◯◯◯◯』


『もっと◯◯◯して、旅行も行って、思い出◯◯◯◯していこ』


『ねぇ返信して。会話して、見て』


『居なくなったなんて嘘って言って』


 淡々と続く彼の通知を眺めながら、返信をしてあげれないことに申し訳なさを覚える。

 ごめんね、もう返信する事が出来ないんだ。もう話すこともできないんだ。

 いなくなったことを嘘って言えないんだ。

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