第33話 高速強化
目を開けるとそこは薄暗い土の中、自分の横には静かに眠るオルトが居た
(よし、戻ってこれたな)
未だ慣れない死に戻りにどぎまぎしながらも冷静にこれからの事を考える
(逃げるのは論外だな、いつどこでばったり会うか分からないし放っておくと更に力を付けて危険だ、それに何よりも負けっぱなしは気に食わない)
死の間際に見た風見のステータス、その中でも異彩を放つのがスキル【強欲】だった、アストルが持つ【暴食】と同じ規格外のスキルの可能性が高い、そうなると放って置くと手が付けられない事態になりかねない
(急いで強くなる必要がある、魔法の制限を解除するか)
今までアストルは自分とオルトの成長の為魔法やスキルを自制していた、それを今回は解禁してより早く強くなろうという魂胆だった
(あいつが現れたのが蜘蛛との戦闘を終えた夕方頃、そしてあのステータスからするともう既にこの世界に来ていて割と近い位置に居るんだろう、あいつを上手く躱しながら魔物だけ殲滅していくか)
そうと決まれば行動は早くすぐさま起きて地上に出る、オルトも叩き起こし軽い朝食を食べながら移動する、今回は無意味に歩き回るのではなく風魔法の探知を使い的確に魔物の位置を調べ接敵して瞬時に狩る
『どうしたんだ?アストル、急いでる?』
『あぁ、この後厄介な奴を相手しないといけなくてな』
アストルにあまり余裕が無い事に気付いたオルトはそれ以上何も聞かず素直に行動する、黙々と魔物を見つけては瞬時に魔法で倒す、最大限魔法で強化した身体能力でオルトにも魔物を倒させているので順調に二人ともレベルが上がる
通常ではありえない速度でレベルが上がりすぐに上限まで達する、上限までレベルを上げたら進化先を迅速に選び進化する、そしてまたレベルを上げの作業に戻る
『はぁ…はぁ…』
『ここまで全力で来たからな、流石に限界か…』
日が沈み辺りが真っ暗になりこれ以上の行動はリスクが高かった、そして単純に疲労で体が限界だった
『地面の中に潜って飯にしよう』
『おう…』
重くなった体を引きずる様にして動き最後の魔法を行使して地中に潜る、作り置きしておいた軽食を二人で食べその後泥の様に眠りにつく
サーチ&デストロイの結果
名 アストル 種 デミホブゴブリン
Lv 22/30
HP:3900/3900 MP;7200/7200
力:E+ 守:E+ 速:E+ 技:E+ 魔:Ⅾ-
【スキル】
セーブ&ロード 物理攻撃耐性(大)Lv6 状態異常耐性(大)Lv5
身体強化(大)Lv8 魔導 Lv7 武芸百般 Lv10
超成長 Lv10 宝探し Lv10 叡智の結晶 Lv10
暴食 Lv10 忍耐 Lv10 勤勉 Lv10
鑑定 Lv10 料理 Lv10 家事 Lv10 複合 Lv10
限界突破 指揮(中)Lv7 指導(中)Lv6 工作 Lv1
息貯め Lv1 オーラ Lv1
【魔法】
火(大)水(大)風(大)土(大)光(大)闇(大)無(大)
【称号】
転生者 最弱の魔物 同族殺し 神狼のお気に入り ネームド
複合士 賢者の愛弟子 暴食 忍耐 知識の探究者 努力家 勤勉
スキルコレクター ウェポンマスター 伝説の家政婦 至高の料理人
叡智を宿す者 本の虫 複合士 限界点 魔法適正 限界を乗り越えた者
進化個体 魔導神の称賛 武神のお気に入り 家事女神の応援 料理神の期待
森の殺戮者 レベルアップジャンキー 戦闘の鬼 鬼教官
【加護】
神狼の加護 魔導神の加護 武神の加護 家事神の加護 料理神の加護
名 オルト 種 ホブゴブリン
Lⅴ 19/30
HP:3400/3400 MP:1420/1420
力:Ⅾ 守:E+ 速:E 技:F 魔:F
【スキル】
木の実拾い Lv10 迅足 Lv10 英気 Lv10 徒手空拳 Lv10
危機察知 Lv10 気配察知 Lv10 指示予測 Lv10 戦闘勘 Lv10
ド根性 Lv10
【称号】
木の実コレクター 俊足 変わり者 ネームド 森の殺戮者
レベルアップジャンキー 戦闘の才能 進化個体 鋼の精神
従順者 武神が認める才能 変神の仲間意識
【加護】
武神の加護 変神の加護
アストル、オルト両者共に大幅な強化が出来ていたのだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます