第27話 進化の道

『さて、自己紹介も済んだし、さっそくレベル上げに行きますか』


『レベル上げ?』


『そう言えばまだその事説明してなかったな、俺がここに来て更に奥に進む理由』


 そう言いながらアストルは森の奥へと進んでゆく、オルトはそんなアストルを不思議そうにしながら後についていく


『俺たち魔物はレベルを上げて進化していく事で力を付けていく、これからこの世界でやっていくには必ず必要な事だ』


『そうなのか、おいらにはよく分からないけど、アストルが言うならオラもそうする』


 レベル上げの重要性についてオルトに説明するがいまいち理解しておらずアストルの言う事だからという理由で了承してしまう


(まぁ、今はしょうがない、もう少し成長すれば理解できるようになるだろ)


 アストルは心の中でそうつぶやくのだった、それから順調に森の奥へと進むアストル達、道中他の魔物が度々現れてはアストルが倒していった、そうする事でレベルの低いアストルはすぐにレベルをカンストする


『よ~し、レベルをMAXまで上げれたぞ、これで進化できるはずだ』


【レベルが上限に達しました、進化可能です…進化先を選んでください】


『おう?進化先を選べ?』


 アストルが初めての進化に意気込んでいると予想外の答えが返ってきて驚く


(進化先が選べる何て聞いてないぞ?師匠からも読み込んだ文献にも)


 通常この世界では進化する時に選択肢など無く行動を基に進化先が決まるのが常識であった


『まぁ選べるならその方がいいか』


【ゴブリン】【デミゴブリン】


『今選べるのはこの二つか、ゴブリンは普通の順当進化だな、もう一つのデミゴブリンはゴブリンの亜種でこっちの方が通常のゴブリンより優れているとされるものだな、こんなの一択しかないだろ』


 アストルは当然の様に進化先を決める、すると直ぐに変化が起こり始める、徐々に体が大きくなり手足が伸びる、肌の色もより深い緑色になった


『おぉ!オルトよりデカくなったぞ』


『凄い大きくなった…』


 進化を終えたアストルはオルトに自分の体を見せつけるようにポージングを決める、しかし帰ってきた答えは非常にあっさりした物だった


『………ステータス見るか』


 名 アストル   種 デミゴブリン

 Lv 1/15

 HP:500/500 MP;2400/2400

 力:F+ 守:F+ 速:F 技:E- 魔:E

【スキル】

 セーブ&ロード 物理攻撃耐性(中)Lv10 状態異常耐性(中)Lv10

 身体強化(中)Lv10 魔法 Lv10 武芸百般 Lv10

 超成長 Lv10 宝探し Lv10 叡智の結晶 Lv10

 暴食 Lv10 忍耐 Lv10 勤勉 Lv10 

 鑑定 Lv10 料理 Lv10 家事 Lv10 複合 Lv10

 限界突破

【魔法】

 火(中)水(中)風(中)土(中)光(中)闇(中)無(中)

【称号】

 転生者 最弱の魔物 同族殺し 神狼のお気に入り ネームド

 複合士 賢者の愛弟子 暴食 忍耐 知識の探究者 努力家 勤勉 

 スキルコレクター ウェポンマスター 伝説の家政婦 至高の料理人

 叡智を宿す者 本の虫 複合士 限界点 魔法適正 限界を乗り越えた者

 進化個体 魔導神の称賛 武神のお気に入り 家事女神の応援 料理神の期待

【加護】

 神狼の加護 魔導神の加護 武神の加護 家事神の加護 料理神の加護


『よし、無事進化してステータスも上がったな、この調子でどんどん強くなるか』


 アストルはしっかり強くなっていることが確認できて俄然やる気が出て、次なる獲物を求めて歩みを進めていくのだった

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