第6話 JK×夢×賢者

区切りよくする為に今回短めですー



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 マリィと一緒眠る雪奈は夢を見た。



 真っ白でとても広い空間に雪奈は立っていた。



 雪奈の前には一人の老婆がいた。



 豪華なローブに身を包んだ老婆は真っ白な髪を緩く一つにまとめており柔和な表情でこちらを見ていた。



 老婆は雪奈に近づくと皺だらけの手で雪奈の手をとり、一言語りかけてきた。




『──あの子の事、よろしくお願いしますね』




 雪奈の手を握る彼女の手から光が溢れ出した。



 とても美しく──


 とても力強く──


 そして悲しくとも暖かい光であった。




 光が二人を包み込む。



 光は徐々に雪奈の中に入り込むように消えて行く。



 完全に光が雪奈に吸収されると目の前のにいた筈の老婆はいなくなっていた。




 一人残った雪奈は改めて決意する。




 マリィと共に生きる事を──




 マリィを一人ぼっちにはしないと──




 マリィを必ず守ると──





 マリィのお師匠様に──【賢者】チヒロにそう誓うのだった。














 眠りから覚めると外はようやく太陽が顔を覗き出しだしたくらいの時間だった。



 隣では昨夜泣き疲れて眠ったマリィが、雪奈の服を握りなが規則正しく寝息を立てている。




 その顔は穏やかで雪奈といる事で安心している事がわかる。




 そんなマリィの頭を優しく撫でると雪奈は上半身を起き上がらせようとするが、マリィが起きそうになったので諦め、腕を伸ばして布団の脇に置いていた【鑑定】の魔道具を持ちステータスを表示させる。






 【名 称】南部 雪奈

 【年 齢】16

 【種 族】人間

 【L v】1

 【職 業】JK


 【生命力】100/100

 【魔 力】100000/100000

 【物 理】10

 【魔 法】10

 【防 御】10

 【俊 敏】10

 【技 量】100

 【器 用】200


 【属 性】時空

 【固 有】創造魔法 

      賢者の叡智 (NEW)


 【称 号】異世界人






 昨日と違う部分があった。


 固有魔法の欄に新たな魔法【賢者の叡智】がある。


 おそらく夢に出てきたマリィの師匠、【賢者】チヒロから放たれた光がこれなのだろう。




 【賢者の叡智】

 賢者チヒロの固有魔法【継承】によって与えられた【鑑定】の上位魔法。元の情報に賢者の知識が加わり、より詳細な情報開示が可能。




(これまたチートだ)




 ただでさえ便利な鑑定に賢者の知識が加わっているのだ。普通の鑑定では知り得ない情報も表示されるだろう。




(チヒロさんありがとうございます。この力、有効に使わせていただきます)




 マリィを見守っているであろうチヒロに感謝を述べると、マリィの乱れた布団を綺麗に整え再び眠りにつくのであった。

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