第26話 戦線が崩壊

「隊長、主力の第303部隊が後退しています。戦線が崩壊しそうです」

「よしわかった、全速力で移動だ」

 応援部隊である第53部隊に続き、第105部隊も応援に向かっている。それまでどうにかして戦線を維持しろと前線に命令をしているのであるが、前線を死守するだけの根性を持っていないのか、後退を加速させようとするのである。

「クオーツの第303部隊の指揮官、増援部隊が向かっているから、何とか持ちこたえさせるのだ」

「一体どうやって、敵の砲弾が厳しいのに」

 後方部隊と前線の激しいやり取りが続いた。

 

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