第13話 パイロットに仕立てろ

「ああよかった、家族が無事で本当に俺は安心したよ」

 クオーツの隊員である三宮尊が霧島裕司の名前を聞いてくる。周辺の道路では死体が転がっていた。

「隊長、生存者もいたことですし一旦戻りますか? これは私の提案ですが」

「いや、戻る事は許されない。既に最前線は敵の魔の手に落ちようとしている。生存者である霧島裕司を戦力にして、パイロットに仕立てるのだ」

 隊長は霧島裕司をクオーツの隊員にさせろと言う。クオーツも隊員不足で、充足率を回復させる事が急務となっているのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る