第5話 負けた噂
「どうしてこんな事に。一体何があったのか」
「知らないのかい? 自衛隊の主力部隊は負けたって噂だよ。私はその関係者の筋から聞いたから、その話については知っているのよ」
「げげげ、そうなのか。本当なのかそれ」
その話を聞いて、霧島裕司は仰天した。日本の治安を守るものが死んだと聞いて、どうしようかと迷う裕司である。
「それより、買い物をしに来たんだろ。一体何が欲しいのだい?」
こういう時でも冷静に対処してくれるおばさんに感謝しつつ、裕司は食料を調達しようとした。
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