第22話 パーティー登録なら最初はアレスきゅんに決まってるだろ!
ターラの街に到着して初日。
アレスくんは色々と大変お疲れになってしまったのだろう。夕食の後は、すぐにベッドに入って夢の世界へと旅立ってしまった。
久々の屋根の下とふかふかのベッドで、アタシも今日は早めに休もうかと思ったところで、ミシェパが話しかけて来た。視界スクリーンに映し出された彼女の姿は、いつもの美人メイド。
灰色の髪と紅い瞳の色が違う点だけを除けば、アタシの哲学書に登場するお姉さんキャラクターそのままだ。唯一の違いと言えば、ミシェパの鼻には鼻血を止めるためのティッシュが詰められていることだろうか。
それでもまだギリ美人なメイドは、アタシと目を合わせると深々と頭を下げてきた。
(シズカよ。先ほどは、大変よろしいものを見せてもらった、もう思い残すことはないありがとう)
ちょっと! アレスくんのゴスロリメイドは、まだ最初の一歩なんだから、こんなので成仏してたら、絶対に後悔することになるよ。
(じょ、成仏? よくわからんがまだまだ素晴らしいアレスヴェル様が見れるということだな。であれば私も頑張るしかあるまい。そうだシズカよ。実は先ほど、また勇者の能力を修復することができたのだ。これはきっとアレスヴェル様のゴスロリ効果に違いない)
えっ、勇者の能力!? 凄いじゃない! 詳しく教えてよ!
(うむ。今回復旧に成功した能力は【ステータス】と【パーティー登録】だ。【ステータス】というのは、お前やパーティーメンバーの能力を数値化して表示するスキルだな。あと現在、使用できるスキルも表示される。あと【パーティー登録】は、勇者が得ている加護の一部をパーティーとして登録したメンバーにも付与するというものだな)
パーティ登録すれば、アレスくんに何か恩恵があるの? ならアレスくんを登録する!
そう思った瞬間。
(アレスヴェル様を勇者パーティに登録した。あと二人まで登録することができるな)
で、具体的にどんな恩恵がアレスくんに授かるの?
(ちょっと待て……。ふむ。今のところは【勇者】の加護により、ある種の魔物に対する魔法耐性が与えられるようだな。あと、パーティーメンバーのステータスを見ることができる)
それじゃステータスを見せて! アタシとアレスくんの!
(わかった)
ピロロンッ!
という効果音と共に、アタシの視界に自分とアレスくんの情報が表示された。
【 基本ステータス 】
名前:シズカ・ヒラノ Lv5 種族:人族
年齢:18歳 / 職業:勇者 / 体力:838 / 腕力:39 / 魔力:76 / 器用:42 / 幸運:20 / #修復中#
【 加護一覧 】
#修復中” / 勇者 / 戦乙女 / 狼王
【 スキル一覧 】
索敵レーダーLv1 / 探索Lv1 / ステータスLv1 / 戦乙女の叫びLv4 / 強撃Lv1 / #修復中# / #修復中# / #修復中# / #修復中# /
【 誓約スキル 】
狼之王Lv1 / 双月影舞Lv1
名前:アレスヴェル Lv2 種族:鬼人族
年齢:9歳 / 職業:魔王候補 / 体力:138 / 腕力:22 / 魔力:46 / 器用:36 / 幸運:60 / #修復中#
【 加護一覧 】
魔王(仮) /
【 スキル一覧 】
なし /
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