第3話「文化祭」

文化祭が迫りつつあるこの季節。

お互いに文化祭が忙しくて最近藍莉ちゃんに会えていない。

「…はぁ。。」

私がため息を吐くと涼ちゃんが心配した顔をして私を見つめる。

「大丈夫?」

疲れ気味でそう私に声をかけると、ワンテンポ遅れて涼ちゃんは微笑んだ。


こちらが大丈夫かと聴きたくなる。


私は苦笑いを浮かべながら「うん、大丈夫」と答えると近くにある荷物を持った。

それから文化祭に向けて黙々と単純な作業を頑張るのだ。


ー。

一方、1ー3の教室を覗くと何やら賑やかだった。

どうやらこちらも文化祭の作業をしているらしい。

「はぁ…今日も先輩に会えないし、文化祭ってほんとに最悪!!」

嘆きながら荷物を運んでいる藍莉を見て親友が、「先輩にあえないだけでそんなに落ち込む?笑」と茶化した。

「落ち込むよ!!」

と真剣に返した藍莉を見て親友はビクッとした後、「へぇ…」と何故か小悪魔っぽく笑った。


そろそろ楽しい秋が来そうですね。


ーENDー



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