第85話
目が覚めると見慣れた懐かしい天井・・・
起き上がり周りを見る・・・
俺の残業代をつぎ込んだハイスペックなゲーミングPC・・・
ボーナスを消失させたの大型有機ELテレビがあった。
ただ、綺麗に片づいてるな・・・
だが、察した!
今までの事は全て夢オチ!
いやー、マジで長い夢だった!
なんだよもう。
でも夢で良かったわー
取りあえず顔を洗いに行こうっと。
っと思ったが、ドアノブに伸ばした俺の物だと思われる、見慣れた白くて少し小さい手・・・
置き鏡に目をやると。金髪紅目の見慣れた全裸の美少女が映ってる・・・
ってゆうか、パンツ履いてねぇ。
相棒、これはどうゆう事?
死んじゃったの?
元の世界で復活するなら、紳士な姿で戻ってほしいんだけど?
まずは説明を求める。
・・・
・・・
・・・
反応ないな
仕方がない。
まずは女体の神秘の探求をはじめるか。
『ガチャ』
え・・・
扉が開くと弟と見たことのない女性がはいって来た。
俺には全く気付いて居ないようで、横を通り抜けて女性は俺のパソコンの前に座り電源を入れてカチャカチャと触り始め、弟はテレビをつけてベッドに座った・・・
って言うか、なんであっさりログインできるんだ?
・・・
・・・
・・・
「どう、昨日は何か見つかった?」
「海外の仮想通貨取引所のアカウント」
ぶっ!
それは俺のマイニング報酬を溜め込んだ秘密の口座!
「500万円位あったよ」
おおお!
すげぇ値上がりしてる!
「まじ!
車買い換えようかな!」
おいコラ、俺のマネーでお前の車買い替えなんで許されない
「ダメよ、生まれた子の養育費に充てるの」
「ちょっとぐらいいいじゃんかー」
おい、人の家でなにイチャイチャしてるんだ?
っていうか子ども?
いつ結婚したんだ・・・
・・・
ああ、なんか察した・・・
夢かどうかわからんが、俺がもう死んだ後の世界と言うことか・・・
テレビに表示されたの日付を見ると、1年位経過している。
幽霊みたいに扉をすり抜ける事が出来るみたいなので家の中を見て回ると、二本の歯ブラシに、ダブルなベッド、ベランダには女物の服が干してあるし、ベビーベッドまで置いてあった・・・
夢か現実かわからんけど、さみしいな・・・
外に出たいが、周りには見えてなさそうだけど、全裸で街中に出るのは抵抗あるな・・・
もどろ・・・
弟の嫁と思われる女性は俺のパソコン内のファイルの中身を確認してる。
IT系の同業者かな。
手慣れたものだな。
女性は放置して、テレビに映ってるニュースみる。
そういえば、ヒナタ達が異世界召喚されてたから、高校生の失踪とかニュースになってるかもな・・・
と思って見ていたけど、そんなニュースは全く流れていない。
ニュースといえば、政治家の不倫ネタや移送中の連続殺人犯が逃げ出した位だな
「ドライブ名が割り当て等れてない領域がHDDにあったかからのぞいてみたんだけど」
「どうしたん?」
え!
この女!
絶対極秘領域を見つけおった!
「お義兄さんも男の子だしね!
やらしい動画や写真が無いなーって逆に気になってた。」
「どんな内容?
ちょっと見てみようぜ!」
ヤバいな、ちょっと社会的にアウトなレベルの動画が入っているのだが・・・
「ダメよ!」
女の人はツールを使って、復元不可能な削除を実行した。
そしてご禁制レベルのエロ動画が綺麗に消えたのを確認。
ふぅ・・・
一安心だ。
だが、こやつら、俺のベッドでチュッチュペロエロを始めおった。
本来なら気を利かせて外に出るべきだが、俺のプライバシーを暴きまくった連中だ。
しっかり見せて貰おうか!
どきどき、ワクワク!
どきどき、ワクワク!
・・・
・・・
・・・
あかんわ、じーっと見ていたが、なんかリビドー的な物がこみ上げて来ない。
股間の観音様を撫ででも、なにも感じない。
はぁあああああああ・・・
つまら・・・
あ・・・
え?
あ・なんか肩に痛みが・・・
くっ!
なんかすげー気持ちいいいいいい!
おおおおおおお!
この感覚には記憶がある!
ミリアさんに血を吸われている時の感覚!
・・・
・・・
・・・
目が覚めるとだれかが俺の首に噛みついて血を吸っている。
ただ、ミリアさんでは無いようだ。
目の前でアレクサとガチで殴り合いしてるからな。
『お目覚めデスカ?』
ああ、なんでオレ吸血鬼に噛みつかれてるわけ?
抵抗しなかったのか?
『排除する事は容易デス
害は無いデスし、あなたは受け入れる可能性が高いので許容したデス』
は?
一通り血を吸い終わったのか、牙を抜いたあと、俺を見下ろしながが、白い髪の少女が微笑えんだ。
「フィリア・・・」
「ご馳走さま・・・」
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