15.大怪獣のあとしまつ
映画館で予告編を見た時から興味はあったのですが、あまりの悪評に、なら見てみようと思いました(笑)。
で、見た結果。
変な映画。でも嫌いではない。
シリアスなシーンはあっても、シリアスな映画ではない。
ギャグは下品でダダ滑り。コメディと言うには笑えない。
でも所々ニヤっとする。
唐突なキスシーンやシャワーシーンは、これはシュールなギャグなのかなって思いながら見てました。
自衛隊ではなく国防軍だったりするバックボーンは、経済の衰退で自信を失った結果極度に保守化した日本と説明されていて、風刺の成分もある。
その意味では馬鹿々々しい議論を繰り広げる閣議も政治の駆け引きも現在の日本のカリカチュアであろうとは想像つきます。
最後のいわゆるデウス・エクス・マキナは、丁寧に前ふりがあったのでああ、やっぱりねという感じでした。つか結構ニヤニヤしました。
全体として、不評になるのも分かるけど、自分は嫌いではないな、という感じ。
まあ、この映画で宣伝していたほど、今まで怪獣の死体の後始末問題が描かれなかったわけでもないんですよけどね。
上映が収束しかかった頃にプロデューサー氏がいろいろ発言して炎上したりしてましたが、あれを三角関係の物語だというのは(その要素があったのは間違いないのですが)、無理があると私は思いました。
しかし、最後の嘘続編予告を真に受ける感想が結構あったのは驚きましたし、P氏がぼやくのもそこは理解できました。あの嘘予告、見てた時も思いましたけどやっぱり『メル・ブルックスの珍説世界史PARTI』(という古い歴史パロディ映画があるんですよ)をイメージしてたんですね。つか次回作が本当にあるとして、『予算半減!』なんて銘打つわけがない。
閑話休題。
一つ思ったのは、映画の雰囲気に対して予算規模が大きすぎたのではないかと。
もっとチープな特撮であれば、それなりのスケール感でくだらない事をする面白さもあったのではないかと。
それがシン・ゴジラのヒットによって、金が集まってしまったのかなと邪推。
しかし、コロナの影響などで公開まで大分間が空いてしまいましたが、結果的にはシン・ウルトラマンの公開時期に近くなり、橋渡しをしたような形になったかも?
そのシン・ウルトラマンで怪獣の死体の後始末問題が描かれた事、作中で「後始末」というセリフまであったのには吹き出しました。
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