12.怪獣ディノゾール・リバースを愛する(中編)

 そして第十一話。

 前話でボガールは倒され、ぶつかり合いながらもメビウスと共闘に至ったツルギは力尽き、光となってウルトラの母の腕に抱かれて消えています。

 地球にディノゾールの大群が接近。もうこの時点で嬉しくも「どうなるの地球?」って感じなんですが、地球も一話の無防備な惑星ではありません。ガイズスペイシーが、ウルトラセブンでキングジョーを倒したライトンR30を使用した機雷を敷設しており、何頭ものディノゾールが絶命。群れはコースを変えて地球を離れます。

 一体がパニクって地球に降りてしまいますが、クルーガイズジャパンが出動、異星人の技術を使った超機動メテオール(と、二人の隊員の動体視力と聴力などの超絶スキル)でかわし、スペシウム弾頭弾で頭を吹き飛ばしてしまいます。

 しかし彼らが帰投すると、ディノゾールの死体、と思われていた物が動き出します。極性が反転(Reverse)して逆立ち状態で立ち上がり、足のヒレが裂けて指になり、尻尾が縮んで先端が頭になります。


 この頭のシーン、尻尾が体の中に引っ込んで、頭が出てくるのです。工夫したなと思うのですが、ここはCGででも尻尾が頭になる所を見せてほしかったな、と。


 ともあれ、再生(Re-birth)したディノゾール。再び出動したクルーガイズですが、二つの頭から繰り出される二本の断層スクープテイザーに接近も出来ず、ミサイルも防がれます。

 水素を求めて熊谷ダム(ウルトラQでガラモンの回で登場したダム)に向かう怪獣。体が逆向きになった事で飛行器官が使えなくなり、のっしのっしと歩いていきます。

 この設定によってクルーガイズ側に対策を講じる時間の余裕が生じ、マケット怪獣(人の意思で制御される、ナノマシンで構成された疑似生命体の怪獣)ウィンダムのビーム攻撃で迎撃する事が出来ます。まあこれもティザーに阻まれて失敗する訳ですけどね。


 このあたりでリュウ隊員が「どうすればあいつを倒せるんだ!」と叫ぶシーンがあって、予告でそれが使われていたんで、怪獣の姿がよくわからなかった事もあり、またボガールが逃げ延びてたのかと、正直うんざりしてしまったのでした。倒したと思ったらいつも逃げてる敵って、なんかイライラするんですよね。ごめんなさい。

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