10.アイの歌声を聴かせて

 好き!(ド直球)


 土屋太鳳の歌声が最初の曲のしょっぱなから快感を呼び覚ましました。うまい、だけでない響きの快が強烈でした。


 その後のどの曲も素敵なんですが、柔道シーン(嘘じゃない)の映像と曲のインパクトが最大だったかもしれません。詩音のわりと珍しい衣装・髪型替えがちょっとだぶついた柔道着+ポニーテールという可愛さ。そこからダンスと柔道のコラボレーション!

 詩音とサンダー(杉山君w)の動き、詩音の表情の可愛さ、ちょっとこの時点でのキャラの人間味のレベルを超えちゃっているんではないかと思えるほどの詩音の小悪魔的な色気。それら全てを支える手描きアニメの一つの極致と思える作画力。


 終盤でのアクション(といっても肉弾戦のようなシーンはありませんが)はモーショントレースとCGを使っていると思われますが、ミュージカルシーンは基本手描きで、それがとてもいいのです。


 また、詩音がAI(自律型アンドロイドですなこの場合)である事で、ミュージカルの「急に歌うよ問題」と「その伴奏どこから問題」をも、全てのシーンとは言いませんがクリアしてます。これ、舞台ではそれほど気にならなくても映画では気になるんですよねえ。


 歌とアニメという組み合わせに心を掴まれるタイプの人にはかなりお勧めです。上映も残りわずかと思われますので、興味を持たれた方にはぜひ劇場でご覧になっていただきたい!

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