124試合目 家でのさくら

「はぁぁぁ……。最高」

 さくらは部屋で一人、枕に顔を埋めていた。

(はああああああああああ!!!! 付き合えた!!! 付き合えたんだ!!! あの春馬君と!!! 信じられない……。夢のような感覚)

 ずっと積りに積もった思いが今やっとかなったのだから当然の反応である。

しかしずっと枕に顔をうずくめて体をしならせている主人の娘の姿を見て、一番不安に思っているのは西田だった。

 

 説明しよう。西田とは……。

  何かよくわからんタイミングで出てきたさくらの執事だ。

   詳しくは8試合目をチェック!!


(さくら様……。大丈夫なのでしょうか……何か学校で失敗を……??? いやまさか、あのさくら様が何か失敗をするわけがない。少しでも疑ってしまったわたくしめをお許しくださいませ……) 

  勝手に一人で悩んでいる西田だった。


こんな気持ち、初めてだわ。他のことに手がつかなくなって彼のことばかり考えてしまうというのは……。

そんなことはあり得ないと思っていたころの自分に教えてあげたいわ……。


 胸を弾ませて携帯で春馬と連絡を取り、返信が帰ってくるたびにその前の返信の時の反応より大きなリアクションを上げては喜んだ。

「この気持ちを理解できない徹はかわいそうね」

 彼女は密かにマウントをとっていた。


「徹と……ふむふむ」

 西田は密かに殺人手帳メモをとっていた。


どうなる。西屋敷。


 次の日、学校では。


「マジかよ!? 春馬!! あの相川と付き合ったのか!?」

「やっぱ、顔かぁ!! くうう!!!」

「俺も運動ができればなあ!!!!!」

  すでに二人が付き合ったのは話題になっていた。


「なんでみんな知っているの??」

 春馬は西屋敷に聞く。

「俺だってわからないさ。マジで学校の噂元がわからないのに広まるのが早いのは、七不思議のうちのひとつだよな」

「そっか~~。じゃあ仕方ないね! 僕も別に嫌な気分になるわけではないし。ただ さくらはどうかな~~~??」

 さくら? もう呼ぶの慣れたのか。適応率早いなおい。


 扉をガラガラと音を鳴らして開けるのは、話題の一人、さくらだった。

「お、おはよう……。は、春馬」

「おはよ~!! さくら」

 挨拶だけでクラスのみんなは溶けてしまった。

「な、なんて尊さだ!!! 絶対死守だ!! やるぞおおお」

「俺はリア充が嫌いだったはずなのに!!! なぜだ!! なぜ俺の心はあの二人にひかれるのだ!!!!!」

「オレ、カノジョ、ホシイ」

 防衛軍のものや闇を光にだったり、ゴーレム化させてしまうほどの力が浸りにはあったのだ。


 西屋敷は知らなかった。急激に迫る恋のムーヴを

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