7試合目 嫉妬と憤怒にまみれた混沌
「兄さんの嘘つき。イチャイチャしてる関係じゃないって言ってたのに。」
「何が嘘なもんか。イチャイチャなんかしてないぞ!」
覚えのない責められに徹は疑問と焦りを胸にいい返した。
「でも、名前で呼んでた!」
彼女みたいだな。こいつ
「彼女なんて。えへへ。じゃなくて兄さんは一生女の子とイチャイチャしちゃダメ!」
罪重くない?
「それは断る!」
「そうだね。さすがに重すぎたかも。」
わかってくれてありがとう。最高の妹だ。
「私とはいいよ?」
わかってなかったな。混沌の妹よ。
「おれは柚希に言いたいことがある。」
「何ですか?」
「そろそろ兄さん離れしないk…」
「いやです。」
早くない??まだ言い終わってないよ?
「ほらさ??もう柚希も年頃なんだから、そんなんだと好きな人に嫌われるぞ?」
これは効くだろ。兄さん過去にこれ父さんに言われて失神したからな。
「それは…いやかも。」
効いた!!!!ナイス父さん!
「兄さんに嫌われたくない!!!」
おっとー?ブラコンΩMaxゲージ突破なんだが???
だが効いてはいる。
「兄さんあれだなあ。やっぱ余裕のある女の子がすきだなあ(棒)。」
「へー。そうなんだ。ふーん。」
意外と食いついてこないな?
「私、さっきまでの演技で本当は何も思ってなかったよ???」
もう食いついてたわ。すっごい早いわ。ウサイン・ボ〇ト並みだわ。
「そっか。ならよかった。じゃあ兄さんはこれで。」
徹がリビングに戻ろうとしたとき着ていたTシャツを柚希に引っ張られた。
「何してるんだ?妹よ。」
「く、クリボーが勝手に…」
どこの
「じゃあこうしよう。今回我慢してくれたら今度一緒にショッピングに行こう。」
さすがに無理だよなあ。
「可決。」
緩いな。おい
やった!!!兄さんとデート!!!あんなことやこんなことをして最後はロマンチックな夕日を見ながら…むふふふふふ
でもなんか大事なことを忘れているような…ああ!!!
「じゃああの女は何なの??」
おっと。なぜか息を吹き返したぞ?こいつ。
「ただの友達ではないし…知り合い??かな。」
さくらとの関係性がわからない…
「フーン知り合いね…私とどっちが大事??」
「そりゃあ柚希だろ!」
やったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
「じゃあ今回は許してあげる。」
「あ、ありがとう???」
「ちなみに兄さん。」
「ん?」
「私と春馬君だったらどっちの面倒見たい?」
うーんどうだろ。柚希は一人である程度なんでもできるしなあ。
その点春馬を世に放つのは社会的になんだか怖いしなあ…
ここはやっぱり…
「春馬かな。」
「兄さんの馬鹿。」
「なんで!????」
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