2試合目 本人ご登場???
「それでだ。なぜこいつは俺が見ていて、かつ俺に対しての対応がこんなにも悪いのかすごく疑問だ。」
疑問を抱くのも当然である。知らない相手からいきなりお前だなんて平凡な人生を送ってきた西屋敷にはなかった経験だからだ。
「誰が平凡な人生じゃ!!!」
「西屋敷どうしたのいきなり叫んで。更衣室でバーベル上げでもする???」
「しねえよ。」
しかしkっていったい誰なんだ???
「とりあえず体育館に行かないか????」
「なんで!???」
「いやラブレターに書いてあるからだろ。」
「なるほど!!!」
こいつ鳥頭ならぬ雛頭だな。
そして二人は校舎の横にある体育館のほうに向かっていった。
「たのもお!!!!」
そういうと春馬は体育館の扉を勢いよく開けた。しかし勢いがよすぎて扉は壁を跳ね返りまた閉じてしまった。
「お前の掛け声と馬鹿力もどうにかならんのか。」
あきれて西屋敷はそういった。
「すまんすまん!!!!」
そう春馬は謝ると今度はゆっくりと扉を開けた。
すると体育館には一人の女の子が立っていた。
「気になる…」
「春馬が気になるなんて珍しいな??」
春馬が女性に興味を持つなんて…
「なんで部活を誰もやってないんだ??」
そっちかーーーーー
「今日はどの部活もオフの日だろうが!先生言ってたろ!」
もはや安定だな。こいつ
「ほーん。じゃああの人はなんで体育館にいるんだ???」
そこに立っていたのは身長は女子にしてはやや高めの160ちょいぐらいで、春馬と同じくらい。髪は長く艶やかな黒。顔立ちはとてもきれいで、色白。
そして服装は制服に黒のストッキングをはいている。控えめに言って美人…って
「相島さくらじゃないか!!!!」
相島さくら。学年は俺たちと同じ二年生。常に本を読んでいて授業中すらも読んでいるのに成績は学年一位。それに見た目の美貌も加わって、非公式のファンクラブもあるほど学校では人気だ。ラノベのヒロインかよ。
「誰それ??」
「お前すごいな。」
そう二人が話をしているのをジト目で見つめる人が一人…
「って忘れてた!!!ラブレターのkを探してたんだった!!!!」
おっとっと本来の目的を忘れるところだった。
「それ、私です。」
そう目の前の
「ごめん。よく聞こえなかった。もう一回。」
「だから。それ、私です。」
俺と春馬は腐れ縁だ。どんな時も友に乗り越えてきた戦友といっても過言ではない。しかし…しかしだ。
「仲間打ちだって、この世にはあるよなあああああああああああ!!!」
そういうと西屋敷は春馬に襲い掛かった。しかし運動では春馬は天才だ。
思いっきりいなされ、西屋敷は床にたたきつけられた。
「ぐへえっ!」
「あの…大丈夫ですか…???」
相川は心配そうな顔で西屋敷に聞いた。
「ここはヘブンですか…??」
西屋敷は混乱とときめきに支配されていた。
何か、大事なことを忘れてる気がする…
「そうだ!!!この手紙の俺に対するお前も来いって書き間違えかなんかですよね?」
こんな天使がこんな言葉使うはずがない。これは書き間違え、そう思っていると、
「すみません…西屋敷さん。少しお時間いいですか??」
なんだろ…ッ!!???これはもしや春馬ではなく俺に対するラブレター!???おいおいとうとう俺にも春がきたかああああああ
「二人のほうが話しやすいよね?」
キラっ
「そうですね…」
「すまない春馬…少しランニング10キロでもしてきてくれ。」
キラっ
「ん??わかった!」
そういうと春馬はグラウンドに走りに行った。
「これで二人っきりですね」
彼女はそう微笑むと西屋敷の胸ぐらをつかみこういった。
「おまえ調子乗ってるとぶっ殺すぞ?」
「ん??」
killッ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます