第5話

 響子と話し合い、児童相談所に父親からの虐待について相談しに行ってから1日が経った。響子の安全は確保できているが、父親の方は精神的にも危ないとの理由で家庭訪問が決まった。そして今、児童相談所の人と合流したので響子の家に向かう。

ちなみに響子は、相談が受理されるまで俺の家に泊まっていた。

糸部が怖くて響子が眠りにつくのまで起きていたが、人格が変わらなかったので少し不安だったが眠ることができた。


「怖いか?」

「少しだけね...」


児童相談所の車に乗せてもらい響子の家に向かう道の途中で響子に話しかける。


「みんな大体そうだよ。何かあっても僕たちがついているから大丈夫」


児童相談所の今回の担当、江藤さんだ。

大人が後ろについているだけでこんなにも心強いものなのかと感動する。


「さて、着いたよ」

「運転ありがとうございます江藤さん。おし、行くぞ響子」


江藤さんに家の前に車を止めてもらい、インターフォンを鳴らした。


「反応ないねぇ...糸部さんカギ持ってるよね?開けてもらってもいい?」

「あ、多分空いてます。お父さんいつもカギ閉めてないんですよ」

 

響子がドアを開ける。


「なにこのにおい...臭い...」


ドアを開けた瞬間に謎のにおいが押し寄せてくる。


「まさか!」


そういって江藤さんが家の中に駆け込んでいく。


「よくわからないけど俺たちも行くぞ!」

「うん!分かった!」


俺たちも江藤さんを追いかけて階段を駆け上がると

寝室の入り口で江藤さんが立っている。


「君たちは...見ない方がいいかもしれない。いや、これは僕が決めちゃだめだ」



寝室に近づくにつれて濃くなるこの血生臭さ、大体察した。

赤く染まったベッドの上に響子の父親だったものが転がっていた。


「嘘...だろ...なんで...」

「お父さん?」


返事はない。


「お父さん?」


返事はない。


「何なのこれ...なんな...の」


響子は倒れこむ。


「響子!!」

「大丈夫だよ。多分驚いて気絶しちゃっただけだから」

「それはよかった...児童相談所で働いているとこういうことってあるんですか?」

「たまにだけどあるね。でもこれは...とりあえず警察に通報しよう。」





その後、警察が来て簡単な調査で分かったことを聞くことになった。


「これは他殺の可能性が高いです。最近このあたりで起こっている殺人事件と同じ殺し方をしています」


最近起こっている殺人事件...もしかして...


「この遺体の娘さんである響子さんは預かってもいいですかね?今は気を失っていますし、明日取り調べに行かせるので今日だけは...」


聞かなければいけないことがある。糸部に


「いいですよ。気絶しているのを起こすのは難しいですし明日取り調べに来てもらえるのでしたら。」


そういって取り調べが終わり、あとは警察に任せて江藤さんに俺と響子を俺の家まで送ってもらった。

響子を背負って俺の部屋に行く。


「糸部、出てきていいぞ」

「やぁ竹中翔くん。気づいてたんだ。元気してた?」

「お前のせいで最悪だよ」





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コメント;今回は書くの難しかったです。

     大まかなストーリーしか考えてないので細かいところとか

     考えながら書くんですよ。でもそうすると矛盾する点とかが   

     出てきちゃうんです。なので毎回ミスはないかびくびくおびえながら

     書いてます。あ、そうだ。あと2~3話くらいで終わらせる予定です。

     結末はあまり考えてないのでハッピーエンドになるかバッドエンド

     になるかはまだわからないです。

     あと夏休みの課題がやばいです(学生)




































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