第2.5話
あの夜中の事件から3日が経ち、いつも通り高校に来た。
「女優の〇〇って超かわいくない?!」
「分かる~目元めっちゃ憧れるわ~」
同じクラスの響子とその友達は女優の話をしていた。
あれから響子に何度か夜中の事件について聞いてみたが、まったく覚えている様子はなかった。
まぁ、糸部が響子の体の原因であるのは間違いないだろう。
しかし、糸部は何なんだ?響子は多重人格で2つ人格があるのか?
でも俺は幼馴染、長い間一緒に居て気づかないわけがないだろう。
なぞは深まるばかりだ。
「翔ちゃん!」
「なんだ?今週末も家に行っていい?」
あたりが一瞬静寂に包まれ、すぐにざわつく。
「竹中くんと響子ちゃんってそういう関係なの?」
「幼馴染だもんねぇ...」
「俺、糸部さん狙ってたのにぃぃぃぃ!!」
まずい。
「誤解だ!」
長かった。
皆の誤解を解くのは。
夢遊病の疑いや糸部の件を隠しながら言い訳を考えるのは大変だった。
だが俺は勝利した。そう、完全に。
誤解だと皆に言うと響子は捨てられた子犬のような目で見てきた。
だから結局今週末もお泊り会をすることになったのだ。
正直とてもうれしいよ?可愛い幼馴染と2人っきりでお泊り会だもん。
だが、俺の今回の狙いはこれじゃない。
寝た瞬間に響子が糸部に変わった。
つまり睡眠がトリガーで入れ替わると考えるのが妥当だ。
今回のお泊り会では響子が眠った瞬間に押さえつけ、いや変な意味じゃないぞ。
糸部の行動を抑えるためだからな。勘違いするんじゃない。そして糸部のことについて聞き出すのが目的だ。
「って、翔ちゃん?話聞いてる?」
「あ、なんだっけ?」
「もお!今週末のお泊り会の話してるんでしょ!」
「あぁ、そうだった」
考え事をしていたらツッコまれてしまった。
高校生の男女がお泊り会をするのはさっきの地獄になりかねないからやめてほしいが、学校の帰りのバスは俺と響子の二人しか同じ高校の人がいないため、周りの目を気にせずに話すことができる。
「次のお泊り会は何をしたい?」
「ゲームしたい!」
「何度もやって飽きないのか?お前」
「楽しいからいいんだもん♪」
響子は満面の笑みでそう言った。
可愛い。結婚したい。
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コメント;今回はお泊り会までを繋げてしまうと長いので2.5話にしました。
文を短くしすぎかなと思っていますが繋げると読みにくい気がするので
どうしても短くしてしまいます。
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