第1話
ついにこの日が来た...
そう、響子とのお泊り会!!!
夢遊病の調査が目的として夕方に俺の家に集まり、次の日の朝に解散する予定だ。
親は旅行中、高校生の男女が家に二人きりでお泊り会だぞ?!ここまで完璧なシチュエーションなんてないだろ?ここを逃していつ次が来る?最近は近所で殺人事件や傷害事件が起こっている。俺は殺されて響子に会えない可能性だってあるんだぞ?
布団で横になっていると響子がいきなり俺の布団に入ってきてあんなことやこんなことを...
「いや違う!!!」
「どうしたの翔ちゃん?いきなり大きな声出して...」
「なんでもない。ごめんな驚かせちゃって」
冷静になれ俺。今日は響子の夢遊病についての調査が目的だろう。
「夜ごはんどうする?」
「ああ、もうそんな時間か。」
色々と考えながら響子とゲームをしていたら7時になっていた。
「冷蔵庫のもの使わせてもらえるなら何か作ろうか?」
「響子って料理できたのか?」
「失礼な!家でほぼ毎日作ってるもん!」
「なら安心だな。頼むよ。」
「翔ちゃんが食べたいっていうから作って進ぜよう」
「はいはい」
俺は何か違和感を覚えた。何に違和感を覚えたのだろう。
まぁいいか。響子の作ったご飯を楽しみにして待っておくとしよう。
「ご飯できたよ~」
響子の声が聞こえる。リビングにあるソファーから体を起こし、時計を見ると30分ほどたっている。どうやら寝てしまったみたいだ。
「ごめんな響子、料理してくれてるのに寝ちゃって」
「いいよ別に。私が作りたくて作ったんだから。」
キッチンからなにかいいにおいがする。これは俺の好物の...
「翔ちゃんの大好物の肉じゃがだよ!」
響子の一言で俺は脳内に一つの考えが生まれる。
これ夫婦みたいじゃね?!?!?!
「翔ちゃん顔赤いけどだいじょうぶ?熱でもあるの?」
「大丈夫だ、問題ない」
クソ、顔に出てしまった。幼馴染のこいつに赤面するなんて負けた気分でいやだ...
「冷めないうちに食べようよ」
「そうだな、食べよう。」
俺はソファーからダイニングテーブルに移動して向かい合うような形で座った。
「いただきます」
「いただきます」
肉じゃがのジャガイモと肉を箸でつまみ、口に入れる。
口に入れた瞬間に優しい味がしみる。なぜかこの瞬間だけ響子を母かと勘違いしてしまいそうになった。そして俺は気づく、この抜けた幼馴染にも母性はあるのだと。
「うまい!響子って料理うまいな!」
「だから言ったでしょ毎日料理を作ってるって...」
「いい嫁さんになるぞ、響子」
響子は赤面する。母性につられて普段はあまり言わないようなことを行ってしまったことに遅れて気づく。
沈黙がしばらく流れ、食べ終わった。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
食事が終わり、響子が食器を集め始める。
俺は片付けを手伝おうとすると
「しょ、翔ちゃん お皿洗っておくから休んでていいよ...」
響子がよく聞くやつを言ってくれた。死ぬまでに一度は聞きたいワードランキングTOP100には入る。
でも俺は響子が肉じゃがを作ってくれているときに寝ていたし、響子にとって楽しいお泊り会を少しでも無言の時間によって損なわせてしまった可能性があるため、
ここは竹中翔16歳男いや漢、皿洗いをしようではないか。
「俺さっき寝ちゃってなんもしてないから皿洗いくらいするよ。いやさせてくれ。」
「いいの?」
「もちろん。」
「じゃあお願いするね。」
そういって響子は風呂に入りたいらしく、着替えを取りに行った。
響子が風呂に入っている間に皿洗いを済ませ、響子と交代になるような形で風呂に入り、気持ちがリフレッシュされたのか響子はいつもどおりの接し方でゲームの続きをしたいといい、結局11時くらいまでゲームをした。
響子がもう少しで眠りそうだったので今日はもう寝ることにして、夢遊病の調査を迎えるのだった。
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コメント:高校生のイチャイチャ書くのはよいですね。
でも実際イチャイチャしたことないので完全に妄想です。
あともう少し状況の説明の文を入れようか迷ってます。
ちなみに趣味は筋トレです。(誰得)
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