モウス創造
では猫のキーデからスキルの説明をしていく。
武器が短剣ということで短剣術は必須だろうと思い取得させた。
それ以外のスキルは、ほとんどが速さを生かすためのものとなった。
【投擲】は俺が【コネクト】しても死なないための保険的なものだ。
さっさと次にいこう。今日はまだまだやることがあるからな。
トゥイスは脳筋キャラみたいな感じの構成にしてみたぞ。
自動回復系を取得させているのは【回避】出来ないからだな。
【狂化】···HPが少しづつ削られるが、ダメージ量が増加する。
これはあれだ。ポケ○ンの、いのち○たまだと思ってくれ。
「キーデとトゥイスは外でレベリングして強くなってくれ」
Lv1の状態ではイベントに参加させれないので、そう指示する。
「分かったニャン」「オーケーだピョン!」
「あ、その前に握手しよう」
彼女らは何故?という表情で見てきたが、【共有】を使うためだ。
よし、登録されたな。頑張ってこいよー!
少し戸惑いながらも彼女らは部屋を出ていった。
じゃあ俺は最後の1体を作成していこう。
ちなみにこいつは獣人型人形を統率するような人形にしたい。
身長は普通で体型も普通。髪型はショートカットにしよう。
なに?性別はどっちだ?俺が作るんだぞ、女に決まってるわ。
髪色は水色、目はピンクよりの赤で。
武器は片手剣と盾にしよう。戦士みたいな感じだな。
あ、髪が水色なら武器は雪をイメージして氷とかどうだ?
つまり盾を雪の結晶みたいにして、剣もアイスソードみたいに!
やっべ、俺天才か!?もういっそのこと雪主体でいってみよう!
服装はポンチョにスカートで、あちこちに雪の結晶を散りばめる。
めっちゃ良い!ポンチョのフード部分にケモ耳をつけておこう。
靴はブーツにして、結晶形のヘアピンを付けてっと。
おおー!PEOの中で1番の出来なのでは?と思うくらい綺麗だ。
「よっしゃ“命灯”」
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職業:人形使いがレベルアップ
スキル【命灯】がレベルアップ
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お、職業と謎スキル【命灯】がレベルアップだ。
心配しなくても目は閉じてるからな。
「私参上なのだー!」
あ、また元気なやつだわ。
「オーナー!よろしくなのだー!」
オーナーと呼ぶこいつは俺の手を握ってぶんぶん振っている。
だが、美人なため悪い気はしないな。
「ああ、よろしく頼むな」
ついでに共有しておいた。これで4人登録したことになる。
「ステータスを操作してもいいか?」
「問題ないのだー!」
シェより元気かも知らん。こっちも元気出るからいいけど。
はい終わりました。
━━━━━━━━━━━━━━━
名前:モウス
種族:
職業:
HP:140
MP:140
■スキル
【
【
【
【
【
【HP
【MP
■称号
『ネジュの人形』
『共有されし者』
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【命灯】がレベルアップしたからHPとMPが増加しているな。
剣と盾を使う職業は戦士だろ!ということで戦士にした。
名前のモウスはSNOWを逆さにして反転させたMOUSからだ。
え···センスない?おっかしいな。自信あったのに。
水魔法を選択した理由はモウスに氷魔法を使って欲しいからだな。
あと獣人型人形を統率する者としてリーダー系のスキルを2つ。
「私は何をすればいいのだ?」
「モウスも戦闘で力をつけてくれ」
理由は2人と同じ。頑張ってくれ。
「分かったのだー!」
そう言って元気に部屋を飛び出していった。
···疲れた。思ったよりスキル選択に手間取る。検索機能実装はよ!
さてさて、これから俺は獣人型人形を量産する予定だ。
とりあえずマスプを見てみる。すやすやと気持ちよさそうに寝てるな。
起こすのは悪い気がするから、違うことでもするか。
しばらくして、暇な俺が目をつけたのはインベントリについてだ。
俺たち祝福者にはもともと付与されているが、人形はどうなんだ?
やっべ、気になりだしたら他のこと考えられなくなってきた。
マスプ···すまん。俺の知識のために起きてくれ。
マスプは作業服のシワを伸ばしながらむくりと起き上がり俺を見た。
「マスプ、インベントリって分かるか?」
(···コク)
まだ眠いのか少し間が空いてから頷く。
「マスプはインベントリを使ったことあるか?」
(···コク)
あるんだ。ということは人形もインベントリを使用できると。
するとマスプは恐らくインベントリからだろう。いくつか取り出した。
これはファンドに泥人形大黒天、爆発型人形だな。
マスプはそれから人差し指を1本立ててなにかをアピールする。
「···1?なんの1だ?もしかして、もう1個ずつ欲しいのか?」
(ブンブン)
そういうことじゃないか。こういうとき話せないのは不便だな。
「うーん?1番目?最初ってことか?」
(コクコク!)
うお!ここまで激しく頭を振るマスプは見たことないぞ。
「最初···さいしょ···あ!量産する前に渡したやつか!?」
(コクコク!)
頭がとれそうなくらい動かしているな。しかし量産する前のか。
俺から渡されたやつは大切に持ってるということだろう。
···なんそれ!?めっさかわいいやん!関西弁なってもうてんけど!
だが俺はその気持ちを表情に出さない。だってバレたくないじゃん。
そして話を変えるため、俺から話しかける。
「あ、その〜なんだ。いつも俺が頼んだものを量産してくれてありがとうな。えーっと、そんなマスプが好きだぞ?」
なに言ってんの俺ェェェ!?
ほれ見ろ!マスプも顔赤らめてソワソワしてるぞ!?
絶対ミスったよな!?やらかしちゃったよな!?
「ん゛ん゛っ、この話はやめよ↑うか」
咳払いをして冷静にそう言う。声なんて裏返ってないぞ?
マスプも細かく頷いてくれているな。
「マ、マ↑スプはこれから俺が作るものを量産してくれ」
また声が裏返ったが気にしちゃダメだ。いいか?ダメだぞ?
···マジで話変えるか。
俺がなぜモウスのスキルに【指揮】と【鼓舞】を入れたと思う?
そう、数には数で対応するためだ!
イベントだからもちろん他のプレイヤーからの協力もあるけどな。
責任感じちゃってるから。対処するのは俺だと思うんだよ。
ということでイベントが始まるまで獣人型人形の量産をしよう。
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