第80.5話 第三章 ここまでの登場人物

本日は多忙で本編が更新できませんので箸休めにどうぞ。

ストーリーが進んだことで新たに明らかになった設定もあります。

第二章までの登場人物は重要な人を除き省いてありますので、気になるって方は前回の人物紹介をぜひご覧下さい。

まだ本編に詳しく出てきていない人物、設定もありますが、まあそこはサービスということで。


◾️サイ・ヒエダ(見た目10才)

本名:サイプレス・ゴールドクエスト(16)

偽名:ゼンプ・ランスウッド(10)

サンデッカ王国南部の寒村で孤児として育つ。愛称サイ。

大陸では珍しい黒髪、黒目。魔法技術に長けた山岳少数民族ヤーオ族の血が流れていると思われる。

ずば抜けた魔道の才能を孤児院長のゴールドクエスト司祭に見込まれ、十才で村を出て、サンデッカ魔道士学校で魔法を学んだ。


精密な魔法制御が得意。久しく絶えていた魔法陣の即時生成術式と無詠唱魔法術式を復活させ、また別世界の科学技術に触れその概念を理解したことで現在は数千枚もの多重積層魔方陣同時展開をこなすようになった。


その飛び抜けた才能は過去にサンデッガ内務卿を恐れさせ、暗殺されかかる。さらに大魔道士アルトカルに地位と財産と恋人を奪われ、自暴自棄の所を女神ターミナリアに誘われて異世界に逃れ、柘植家のボディガードとなる。度々の戦闘で満身創痍になりながらも柘植家次期当主理彩を最後まで守り抜いた。

その後、女神の手で再び元の世界に呼び戻され、大けがによる肉体の欠損を補うため肉体年齢を巻き戻された。

タースベレデ王国の王子、スリアンの手引きでサンデッガを脱出し、タースベレデ王国王直騎士団魔道士の職を得たが、またすぐに潜入工作のため名前を改めて古巣のサンデッガ魔道士学校に入学し直すことになる。


◾️メープル(22)

サイの婚約者だったが、アルトカルの陰謀でサイと引き離される。


◾️ゴールドクエスト司祭

司祭。孤児院長。

サイのずば抜けた魔道の才能を見抜き、自身の魔法結晶をサイに託して魔道士学校への進学を勧めた人物。経歴不明。故人。


◾️アルトカル(34)

サンデッカ唯一の大魔道士、魔法庁初代長官、魔道士団相談役、魔道士学校理事長。

ずば抜けた魔力を持ち、基本魔法すら大魔法クラスの出力で放つパワー系の魔道士。

他を圧倒するその魔力で大魔道士に任じられたが、繊細な魔法制御は実は苦手。

かつてサイの多重魔方陣構築能力の助けを借りて古代魔法である天候改変術式の再現に成功したが、サイと対立したことで再びその技を失う。

文字通りサンデッガ魔法界の頂点に君臨し、サンデッガ王と組んで隣国タースベレデ王国への侵攻と、タースベレデ王家の家宝である高格式魔法結晶の奪取を企てている。


◾️サンデッガ外務卿→宰相

下級官僚の家に生まれ、実務能力だけでのし上がってきた切れ者。

バランス感覚に優れ、内務卿失脚後はサンデッカ初代宰相として外交、内政の両面を取り仕切る。タースベレデ王国侵攻には一貫して反対の立場を貫いており、アルトカルとは対立している。


◾️サンデッカ王(33)

父王の急逝後、若くして王位を継いだ。

武勇に優れ、即位前しばらくは身分を隠して傭兵稼業をやっていた。

王としての政治感覚は凡庸だが、臣下の話を聞く姿勢が功を奏し、サンデッカを戦わずして敗戦という危機から救う。

だが、その際の屈辱が妙なこだわりを生んでしまい、大魔道士アルトカルのそそのかしもあって再びタースベレデ侵攻を企てている。


◾️タースベレデの魔道士(25)

本名:トモコ・ノガミ。又の名をティトラ

通称「雷の魔女」「鉄魚遣い」。元・王直騎士団所属の魔道騎士。

黒髪、黒目。ボーイッシュな髪型や機能的な服装を好むが顔立ちはそれなりに整っている。背はそれほど高くない。

数年にわたりドラク帝国の侵攻からタースベレデを守り続けたが、ドラク帝国滅亡を機に魔道士の職を辞し、想い人と共に故郷に帰ったとされる。


■スリアン・パドゥク・タースベレデ(21)

王家の遠縁にあたり、商業都市ペンダスの豪商であるランスウッド家から招かれ、容姿に優れるが政治センスに乏しい第一王女の補佐を期待されて養子に入る。

極めてフットワークが軽く、国内外の諸問題に対し、みずから単独で現場に足を運び解決を図るのが好き。身軽すぎることを護衛の二人によく叱られている。

護衛すらぶっちぎる単独行動にたびたびサイ(かつては雷の魔女)を巻き込む、極めてはた迷惑な人物。

雷の魔女トモコの話を聞いて「遊び人のミスターゴールド」を名乗ることもあるが、トモコが話した「遠山の金さん」と「水戸黄門」を混同している節がある。


■セイリナ・パドゥク・タースベレデ

タースベレデの女王

サイの才能を見て即座に王直騎士団魔道士への登用を決める。

抜群の政治感覚と物流に関する鋭い感性を持ち、さしたる産品のない砂漠の弱小国タースベレデを大陸有数の国家に押し上げた。形式よりも実利を重んじるさばけた性格。同時に負けん気の強さと茶目っ気を兼ね備える。


■カダム(24)

スリアン王子の護衛。王直騎士団所属。剣技に優れる。脳筋だが明るい性格。エンジュが好き。


■エンジュ(21)

スリアン王子の護衛。王直騎士団所属。主に諜報活動に従事。かつての作戦中、雷の魔女に命を救われ、以来彼女を敬愛している。魔女の退任後後釜に収まる形になったサイの自信なさげな立ち振る舞いが気に入らない。


■シリス/セラヤ

「魔道士の塔」専属のメイド姉妹。一卵性双生児。かつては雷の魔女にも仕えた。

ラジアータ大陸南方のユヅキオアシスからの移民。明るいブラウンの髪、ブラウンの瞳、小麦色の肌を持つ。

サイの護衛も兼ねており、シリスは弓術、セラヤは杖術に優れる。サイが何らかの作戦に従事する際にはどちらかが同行することが多い。

幼い頃からお互いの思考や記憶を共有している。


■タースベレデ王直騎士団団長

まだ名前すら名乗らせてもらえない不憫な人。

立派なひげを蓄えている。


■カランタス伯爵家

サンデッガ南部の大領主。鉱山経営で失敗し莫大な借金を抱えて虫の息。

数年前に養女をとったが、世継ぎがいないため、このままでは爵位返上となる。

公式には死亡しているサイの指名手配をなぜか内務卿から引き継ぎ、いまだにサイの消息を探っている。


◾️女神ターミナリア

サイを異世界に誘い、再び元の世界に呼び戻した女神。

威厳を示そうと振る舞うが本質はポンコツ。

二つの世界のバランサーとして何らかの任務に就いているらしいが詳細は不明。


□柘植理彩(16)

柘植リモートセンシング株式会社の代表取締役。

亡き父から会社を引き継いだ二代目社長。

横浜市内の高校に通うが、社長業が忙しく出席率はそれほど高くない。

サイとの邂逅以来幾度も命を狙われ、最後の大規模な戦闘でサイと生き別れた。

サイの残した魔法結晶の解析と魔法技術の研究開発に生涯を費やす(予定)。


□シンシア

理彩の父が開発した多用途衛星に搭載された高機能人工知能。サイの魔法結晶が自身のハードウエアを直接操作し、魔法と呼ばれる現象を引き起こしていることに困惑している。

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