第62.6話 第二章 ここまでの主な人物紹介
本日は多忙で本編が更新できませんので箸休めにどうぞ。
ストーリーが進んだことで新たに明らかになった設定もあります。
まだ本編に詳しく出てきていない人物、設定もありますが、まあそこはサービスということで。
◾️サイプレス・ゴールドクエスト(16)→(見た目10才)
サンデッカ王国南部の寒村で孤児として育つ。愛称サイ。
珍しい黒髪、黒目。魔法技術に長けた山岳少数民族ヤーオ族の血が流れていると思われる。
ずば抜けた魔道の才能を孤児院長のゴールドクエスト司祭に見込まれ、十才で村を出て、サンデッカ魔道士学校で魔法を学んだ。
精密な魔法制御が得意で、古代魔法を学んで久しく絶えていた魔法陣の即時生成術式と無詠唱魔法術式を復活させ、さらに多重魔方陣の同時発動をこなす。
その才能はサンデッガ内務卿を恐れさせ、暗殺者を差し向けられる。さらに大魔道士アルトカルに地位と財産と恋人を奪われ、自暴自棄の所を女神ターミナリアに誘われて異世界に逃れ、柘植家のボディガードとなる。度々の戦闘で満身創痍になりながらも柘植家次期当主理彩を最後まで守り抜いた。
その後、女神の手で再び元の世界に呼び戻され、大けがによる肉体の欠損を補うため年齢を巻き戻された。
□桧枝佐為
異世界「横浜」でのサイの仮の名。
柘植家の執事の姓を借り、日本人として柘植理彩のボディーガードをつとめた。
◾️メープル(22)
サイの婚約者だったが、アルトカルの陰謀でサイと引き離される。
◾️ゴールドクエスト司祭
司祭。孤児院長。
サイのずば抜けた魔道の才能を見抜き、自身の魔法結晶をサイに託して魔道士学校への進学を勧めた人物。経歴不明。故人。
◾️アルトカル(34)
サンデッカ唯一の大魔道士。
ずば抜けた魔力を持ち、基本魔法すら大魔法クラスの出力で放つパワー系の魔道士。
他を圧倒するその魔力で大魔道士に任じられたが、繊細な魔法制御は実は苦手。
かつてサイの多重魔方陣構築能力の助けを借りて古代魔法である天候改変術式の再現に成功したが、サイと対立したことで再びその技を失う。
◾️内務卿
古代魔法の復活をアルトカルに命じ、後にサイの暗殺を企てた人物。
王の意を曲解して隣国タースベレデへの侵攻を企て失敗。収監され獄死。
◾️外務卿→宰相
下級官僚の家に生まれ、実務能力だけでのし上がってきた切れ者。
バランス感覚に優れ、内務卿失脚後はサンデッカ初代宰相として外交、内政の両面を取り仕切る。タースベレデ王国侵攻には一貫して反対の立場を貫いており、アルトカルとは対立している。
◾️サンデッカ王(33)
父王の急逝後、若くして王位を継いだ。
武勇に優れ、即位前しばらくは身分を隠して傭兵稼業をやっていた。
王としての政治感覚は凡庸だが、臣下の話を聞く姿勢が功を奏し、サンデッカを戦わずして敗戦という危機から救う。
だが、その際の屈辱が妙なこだわりを生んでしまい、大魔道士アルトカルのそそのかしもあって再びタースベレデ侵攻を企てている。
◾️タースベレデの魔道士(25)
本名:トモコ・ノガミ。又の名をティトラ
通称「雷の魔女」「鉄魚遣い」。元・王直騎士団所属の魔道騎士。
黒髪、黒目。ボーイッシュな髪型や機能的な服装を好むが顔立ちはそれなりに整っている。背はそれほど高くない。
数年にわたりドラク帝国の侵攻からタースベレデを守り続けたが、ドラク帝国滅亡を機に魔道士の職を辞し、想い人と共に故郷に帰ったとされる。
◾️女神ターミナリア
サイを異世界に誘い、再び元の世界に呼び戻した女神。
威厳を示そうと振る舞うが本質はポンコツ。
□女神
女神ターミナリアと瓜二つ。
サイを異世界「横浜」で迎えた女神。
魔法のない世界で、サイが始まりの魔法使いになると予言。
□柘植理彩(16)
柘植リモートセンシング株式会社の代表取締役。
亡き父から会社を引き継いだ二代目社長。
横浜市内の高校に通うが、社長業が忙しく出席率はそれほど高くない。
サイとの邂逅以来幾度も命を狙われ、そのたびに救われた。
最後の大規模な戦闘でサイと生き別れ、以降はサイの残した魔法結晶の解析と魔法技術の研究開発に生涯を費やす(予定)。
□須々木明美(26)
社長秘書兼相談相手として存命中理彩の父が理沙につけた有能な社員。
正体はアメリカ国防省傘下の国家地理空間情報局の職員。理彩の父はその正体を承知の上で雇用した。
理彩を本当の妹のように可愛がっているが、いささか過干渉気味。
□桧枝
柘植家の執事。年齢不詳。
理彩の父の代から柘植家に仕えた忠実な執事だったが、敵の送り込んだスパイ兼暗殺者だった。
□シンシア
理彩の父が開発した多用途衛星に搭載された高機能人工知能。サイの魔法結晶が自身のハードウエアを直接操作し、魔法と呼ばれる現象を引き起こしていることに困惑している。
□櫻木
横須賀勤務の医師、海上自衛隊医官。理彩の叔父で、幼い頃から多忙な理彩の父に代わって何かと理彩の世話を焼いた。情報本部、米海軍情報部ともつながりがある。
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