第17.8話 第一章 ここまでの人物紹介

多忙で本編が更新できませんので箸休めにどうぞ。

まだ本編に詳しく出てきていない設定もありますが、そこはサービスということで。


◾️サイプレス・ゴールドクエスト(16)

サンデッカ王国南部の寒村で孤児として育つ。愛称サイ。

珍しい黒髪、黒目。魔法技術に長けた山岳少数民族ヤーオ族の血が流れていると思われる。

ずば抜けた魔道の才能を孤児院長のゴールドクエスト司祭に見込まれ、十才で村を出て、サンデッカ魔道士学校で魔法を学ぶ。

精密な魔法制御が得意で、古代魔法を学んで久しく絶えていた魔法陣の即時生成術式と無詠唱魔法術式を復活させた。

魔法陣の多重構築技術は大魔道士アルトカルですら舌を巻くレベル。


◾️メープル(16)

サイの幼なじみ。同じく孤児。サイと共に村を出て、王都で働く。

純粋であまり学はないが、その如才のない客あしらいと美貌で酒場食堂の看板娘として人気。

サイの婚約者だったが、サイの突然の失踪を知らされて嘆き、大魔道士アルトカルの元に身を寄せたとされる。


◾️ゴールドクエスト司祭

司祭。孤児院長。

サイのずば抜けた魔道の才能を見抜き、自身の魔法結晶をサイに託して魔道士学校への進学を勧めた人物。

経歴は一切不明。故人。


◾️クレソール

サンデッカ魔道士学校校長

サイのずば抜けた魔道の才を惜しみ、学校内の争い事から一貫して彼を擁護する。

特命として古代魔法の復活をサイに託したが、サイの追放と時を同じくして校長の職を辞して故郷に戻った模様。


◾️アルトカル(28)

サンデッカ唯一の大魔道士

ずば抜けた魔力を持ち、基本魔法すら大魔法クラスの出力で放つパワー系の魔道士。

他を圧倒するその魔力で大魔道士に任じられたが、繊細な魔法制御は実は苦手。

サンデッカ魔道士学校のOB。


◾️おかみさん(エボジア)

サイとメープルを拾った宿屋兼酒場兼食堂のオーナー。

やり手経営者で、一代で下町(平民街)で指折りの店に育て上げる。人を見る目には自信があったのでメープルの心変わりにショックを感じている。


◾️内務卿

自己顕示欲が強く自信過剰。家柄の良さで大臣まで出世するが、実務能力は乏しい。

古代魔法の復活をアルトカルに命じた人物。

王の意を曲解して隣国タースベレデへの侵攻を企てて失敗。収監された。


◾️外務卿

内務卿とは対照的に下級官僚の家に生まれ、実務能力だけでのし上がってきた切れ者。

バランス感覚に優れ、内務卿失脚後はサンデッカ初代宰相として外交、内政の両面を取り仕切る。


◾️サンデッカ王(27)

父王の急逝後、若くして王位を継いだ。

武勇に優れ、即位前しばらくは身分を隠して傭兵稼業をやっていた。

王としての政治感覚は凡庸だが、臣下の話を聞く姿勢が功を奏し、サンデッカを戦わずして敗戦という危機から救う。


◾️タースベレデの魔道士

別名「鉄魚遣い」「雷の魔女」

年齢は二十代半ば。タースベレデ王子の勅命を受けて動く王直騎士団所属の魔道士。

黒髪、黒目。ボーイッシュな髪型や機能的な服装を好むが顔立ちはそれなりに整っている。背はそれほど高くない。


◾️オラスピア女王

王位を簒奪し、独裁国家を打ち立てた独裁者ドラクをクーデターで打ち破り、父王の国オラスピアを復権した勇猛なる女王。国土緑化にも熱心で、食料増産のため古代魔法を復活させた。


◾️オラスピアの魔道士

本名アバン・ユウキ・タトゥーラ・マヤピス

別名「黒の魔道士」「悪夢使い」

いにしえの大魔道士ル・グオラ・マヤピスの遺産継承者で、図書館都市マヤピスの名目上のあるじ

オラスピア女王の恋人と噂される。

女王の意をくみ、古代魔法を復活させた。


◾️女神ターミナリア

サイを異世界に誘った女神。

威厳を示そうと振る舞うが本質はポンコツらしい。

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