第20話 俺の願望と欲望
翌日俺は歩きながら高校へ向かって居ると見慣れた背中を見つけた。
そして俺は少し早歩きで追いつき声を掛ける。
「おはよう、
「あっおはよう、
俺は
「体調良さそうだな」
「うん、元気だよ」
「そうか、それは良かったな」
俺はそこまでで話を止める。
理由は昨日の事が頭を
俺は
すると
ただ、どのように気になっているかは俺はわからない。
まあ、今すぐ
そんな事を考え俺はこの思考をやめ
「話は変わるけど
「う~ん、どうかな。勘違いしている場合もあるからわからない」
「確かにな俺も半分は
「ふふふ、
ふわりと風が吹き少しだが茶色に染めた髪が風になびく。
俺の心臓がドキリと跳ねあがる。
やっぱり俺は
いやいや、今は恋の話は後だ。
俺が今一番興味あるのは俺のクラスで起こっている
さあ、今日もクラスで何か起こるかしっかり観察しないとな。
俺はいつも通りに教室に入り自分の席へ着く。
そして俺は明らかな違和感を感じた。
なんだろうこのクラスの雰囲気は…。
とてもギスギスしているような感じがする。
誰がと言うより全体的に感じる。
俺はこの状況を作り出した張本人を見つけるべく観察を続けた。
そして俺はある男の行動で目を止める事になった。
その男は事ある毎に自分の右手を相手の左肩へポンと乗せる行動をしていた。
これは催眠術とは違う。
昔、本とかビデオで見た動作に似ている。
<暗示>
暗示とは言葉や合図など“自分が望む状態”を相手に繰り返し伝える方法だ。
あいつは相手の肩へ手を置く事を繰り返して望む言葉を伝えている。
俺はそいつが周りを気づつけないように配慮する為にメッセージを伝える。
「よお、
俺が声を掛けるとゆっくりと
「なんだ、
俺は周りにいる人物に悟られないように言葉をつづる。
「俺、
俺は嘘を交えつつ話をする。
俺が話すと
「しょうがないな、
「それじゃあ、昼休み飯食べた後に屋上に来てくれよ」
「ああ、いいぜ。それじゃあ昼休みな」
俺は
サイはフラれた。
さあ、どうやって能力者と対峙するかだが保険は必要だろう。
俺はその他に出来ることを考えながら午前中を過ごした。
*
「待たせたか?
「いや、問題ない」
俺は屋上で
俺は深呼吸してから
「俺は回りくどい事は嫌いだ。率直に聞く。お前はクラスの連中を
俺の言葉に
「はっ!?大丈夫か
俺は
もしかして俺は勘違いしているのか?
俺はどう言葉を返していいかわからないのでありきたりの言葉を返した。
「いや、俺は薬も変な本も読んでいないぞ」
「そっそうか、それなら安心だ。それでお前からの話だが俺は何も企んでいないぞ。まあ、企んでいるんではなく自分をアピールしているだけだ」
「アピール?」
「ああ、高校生と言えば青春!青春と言えば彼女だ!俺は彼女を作るために友達をたくさん作る様に動いているだけだ!」
俺は
俺もあそこまでやるべきではないかと。
「たっ確かに
俺は
「流石、
俺は自分を信じて
「俺も彼女欲しいからアピールしようかな」
俺の言葉と同時に
「俺と一緒にアピールしよう」
その瞬間に俺の中に
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