第18話 懐かしい本と気になる人
俺は
「おっおい、そんなに引っ張らなくても逃げないって」
俺は
すると
「迷惑だったかな?」
「いや、迷惑じゃないけど…」
俺はこんな
何か
「さっ上がって」
俺は質問を後にすることにする。
「おじゃまします」
俺は玄関で靴を脱いで上がる。
そして俺はリビングに行くものだと思っていたが、
「リビングじゃないのか?」
俺は不思議に思い声を掛ける。
「リビングはちょっとちらかってるから私の部屋に行こ」
俺は小学生の頃リビングには上がった事はあったが、
俺は自分でも心臓の音が分かるほどドキドキしながらゆっくり階段を上る。
階段を上った所にある部屋の扉が半開きになっていて、扉には『あかねのへや』の可愛らしいプレートがぶら下げてあった。
そして半開きのドアからは
部屋の中では
俺はドキドキしながら半開きのドアを開ける。
「ごめんね、自分から誘ったのにちらかっていたから少し片づけてた」
「あっ気にしなくていいぞ」
俺は答えながら初めて
部屋の大きさは6畳ほどで床はフローリングになっていて、中央にはマットがひいてあり家具は勉強机、本棚、ベッドが置いてあるだけのシンプルな感じの部屋だ。
そして
俺は周りを見回しながら口を開く。
「はじめて入ったけど綺麗な部屋だな」
「全然そんな事ないよ。余分な物はクローゼットの中に押し込んだから綺麗に見えるだけだよ」
「そうか、それで、体調の方は問題ないのか?」
俺は本来一番最初に聞く質問をした。
「あっ今はもう全然平気だよ」
「そうか、なら安心だな」
そして俺はさっきの
「それで、なんで俺を部屋に上げたんだ?」
俺の質問に
「そっその…
俺は
ようするに俺と
まあ、
だが残念ながら俺と
俺は少し話をもってやろうかと思ったがそれはやめにする。
そして俺は以前
『校舎の裏で
「本当にそれだけの関係なの?」
何故か
「ああ、何度も言っているがそれだけだぞ」
「でっでも、なんで
俺は
「それはただのイタズラだよ。
俺は笑いながら答える。
俺は話題があまりよろしくないと思いもう一度部屋を見渡す。
そして俺は懐かしく
「なあ、懐かしい本を見つけた」
俺は本棚のある部分を指しながら語り掛ける。
『世界の不思議』
俺が
俺が小学6年生の時に見た本だ。
俺は一瞬本を本棚から出そうと思ったが思い留まった。
何故か今その本を見ると何かが変わりそうな予感がしたからだ。
「
「ああ」
二人共本棚の本を見つめたまま静かな時間が流れる。
そして俺はあまり女子の家に長いするのは良くないと思い声を掛ける。
「俺そろそろ帰ろうかな…」
俺が声を掛けるが
「
俺は唐突な
「なんでそんな事突然聞くんだ?」
「えっただなんとなく気になったからだよ」
俺はどう答えようか迷ったが本心を答える。
「好きかどうかは分からないが、気になる人はいるかな…」
「だっだれ!」
即答で
「いっ言う訳ないだろう!
俺は逆に質問してやった。
「わっ私も気になる人がいるよ」
「誰?」
「教える訳ないでしょ」
まあ当然の返事が返ってきた。
お互い青春真っただ中にあるんだから当たり前だよな。
そして俺は悪い事を考えた。
俺の催眠術で
しかし
それを知って俺は平常心でいられるのか?
俺は悩んだ結果チャレンジする事にした。
俺は右手をスッと上げ
そして俺は
さあ、
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