第10話 いきなり部員不足はないでしょ
翌日俺と
俺と
「おっ!さっそく来たな後輩君。それじゃあ早速だけど話をしようか」
俺と
「本当は
俺は当初催眠術の事を話そうと思ったが心の中に留めた。
「きょ、興味があったんですよ。
俺はありふれた答えだが返答をした。
「なるほどね。それじゃあ
メガネ男子の
「私はその…」
「りょう…
まあ既に喋っちゃった事を取り消す事はできないからしょうがないけど…でも、絶対に先輩達は俺達の事誤解するんじゃないかな。
俺に
「あっいいよ、いいよ。ただ聞いただけだからそんなに気にしなくて」
メガネ男子の
「それじゃあ二人の入部希望も聞けた事で本来は
メガネ男子の
「この東高の部活をやるには規則が存在する。それは部員の人数だ。運動部は最低10名そして文化部は最低5名の部員が必要となる。そして我が
俺は聞きながらなんだそれ!?と思った。
せっかく入った部活がわずか3か月程度でなくなるのか?と。
だけど、俺のようなボッチな人間に部員の確保なんて無理だろう。
ならば
いや、
もしこの部活をやりたいなら俺自身が部員を集めるしかないけどまあ成り行きに任せよう。
今までの人生もそうしてきたように。
「わかりました。出来る限り頑張ってみます」
俺は今俺が言える範囲の言葉で返事をした。
「ああ、頑張って。期待しているよ」
俺と
「なっなんかすごい事になっちゃったね」
俺は
「うん。そうだね。
「え!?俺はどうしようもないよ。まあ、成り行きに任せようかな」
「それっていつもの
◇
俺の高校生活は得に変わる様子はなかった。俺が当日話しかけた能力者
そんな時に俺に日直が回ってきた。
まあ、俺の苗字が『う』から始まるから直ぐに回って来る事は分かっていたが。
そして俺の相方の女子は
おお、その短いスカートからスラリと出ている脚が美しいです。
ああ、
俺ってそんな変態チックな目であなたを見ていたのですか?
はい、その通りです。
俺は常にエロい目で
あっ
後はケダモノ君でやっといてと言う事ですね。
大丈夫ですよ俺は口答えをしないでしっかり日直の後片付けをしておきます。
それではお気をつけてお帰り下さい。
俺は
俺は
時刻は既に16時30分を過ぎていた。
ああ、いつもなら家でゴロゴロとゲームでもして遊んでいるのにな。
俺は鞄を持って昇降口で外履きの靴に履き替え帰ろうと思った。
このまま真っすぐに直進すれば正面の門の出口で校舎裏へ回れば裏門の出口だ。
正直若干正面の方が俺の家に近い。
だけど、いつも通りに帰っていては何も違いはないよな。
部活の部員の事もあるし…俺はせっかく遅くなったので少しくらいは変わらないだろうと思い
俺はこの展開を望んでいたのか?
俺が裏門の方へ歩いていると校舎の陰の方で言い争うような声がした。
声は男女のものだ。
どうせバカップルの言い合いだろうと思ったが少し興味があり、俺は足を忍ばせてそっと校舎の陰から声の方を覗く。
そこに居たのは男と女の二人だ。
俺は顔を見たが当然だが知らない顔だった。
俺の知る人数なんてこの学校に10人いるかどうかだから、まあ当然と言えば当然だ。
そして言い合いはまだ続いていた。
男「なんで俺の誘いを断るんだよ。
女「そっその、彼氏がいないからと言ってなんであなたと遊ばなければいけないんですか?」
はぁ~ただのナンパ男と女のやり取りか。
まあ放っておいても自然と収まるだろう。
いやいやちょっと待てよ。
これはいい実験台になるのではないか?
以前自分に掛けた催眠術で今度は勇気の方ではなく力…要するに喧嘩が強いと意識させるんだ。
おお
例え喧嘩になったとしてもここは高校内だから、数発殴られるだけで殺されはしないだろうしな。
よし、じゃあ早速実験だ。
俺は自分の鞄から少し大きめの手鏡を出す。
そして俺は右手を鏡と俺の顔の間に持ってくる。
そして『自己催眠、
おっなんだか自信がついたような感じになったな。
よし、それじゃあ早速行動に移しますか。
俺は校舎の陰から足を踏み出して口論をしている男女の元へ行く。
最初に気づいたのは男の方だ。
男が俺の方に振り向いたので女の方も俺に気づく。
男の身長は俺と同じ位で顔は…まっ負けました。
いやいや、喧嘩に顔は関係ないでしょ。
そして男は俺に向かい声を上げた。
「なんだ!?てめぇ!関係ない奴はどっか行けよ!」
おー!まぁ当然(テンプレ)の様な言葉だな。
自己催眠を掛ける前の俺ならすぐに回れ右をしてどっか行ったけど、今の俺は強いのだ(笑)。
「男から嫌がらせをされている女子をほっとけるなくてね、つい声を掛けたんだ」
自分で言っていても超さむい言葉だがまあいいだろう。
しかし女の方もえっ!なんて顔してるんですけど…もしかしてお邪魔君でした?
まあ、お邪魔でももう目の前に来ちゃったので許してね。
「はぁ!?ヒーローのマネ事でもしてるんかお前!」
「聞こえなかったのか?
ああ、なんて素晴らしい
こんな事言われれば大抵の人は怒ります。
えっ!?俺はどうかって?
そんなの決まっていますよ。
僕チキンなんでさっさと逃げますよ。
だって…痛いの嫌じゃないですか(笑)
と言う脳内会議は終了し
俺の
「なめんな!」
そして想定通りに男は俺に右手で殴り掛かってきた。
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