第6話 妹の下着を見るのが目的じゃない
俺は自宅の玄関を開けいつも通り挨拶をする。
「ただいま」
するとキッチンから母が顔を出して声を掛けてくれる。
「おかえり~
「うん、食べる」
「それじゃあ着替えて手を洗ってらっしゃい」
俺は母の指示に従い2階の自分の部屋に行き、高校の制服から部屋着の長袖Tシャツに下はジャージを履く。
そして1階の洗面所に行き手を洗いうがいをする。
俺はこの学校から帰ってからのルーティーンを繰り返す事によってほとんど風邪をひいた事がない。
やはり母の言う事は聞くべきだなと俺は思う。
あっ決してマザコンではないぞ。
親の言う事は聞くべきと言いたいだけだ。
俺は洗面所を出てキッチンへと移動する。
そしてキッチンからリビングを見るとリビングのソファーに深々と座りスマホに熱中する妹の
そう言えば中学校も初日で帰ってくるのが早かったなと俺は妹を目の端の捉えながらキッチンの椅子に座る。
すると母がキッチンのテーブルに昼食の焼きそばの皿を置き、俺の正面に母がお茶を持って腰を下ろした。
「高校はどうだった?少し帰りが遅かったみたいだけど」
「高校は普通だよ。少し友達と話していただけだよ」
俺は母の問いに少しだけ嘘を混ぜて答えた。
男女でカラオケに行ったなんて言うとさらに母のツッコミが入るのが目に見えているからだ。
それから母からいろんな事を聞かれたが俺はいつも通り適当に返答し昼飯の焼きそばを素早く食べた。
正直俺の頭の中では今日の催眠術の実験をどうしようかの事で頭がいっぱいだったからだ。
「ご馳走様」
俺は素早く自分の部屋へと戻った。
催眠術の実験は当然人間相手である。
俺の家族は父を含めての4人家族だから働いている父を省けばそう、この家には母親と妹の二人しかいない。
そして何故だかわからないが母には催眠術が掛からない。
何度か試してみたが駄目だと言う事が分かっている。
まあ、掛からない相手に頑張ってもしょうがないので掛かりやすい妹の
そして今日の実験は催眠状態にある人にさらに催眠術を掛ける事が出来るかだ。
以前もこの実験を行ったが失敗しているが何故チャレンジするかと言うと、今日カラオケ内でデカメロンの
通常、強い衝撃を与えない限りある程度の時間は催眠に掛かっているはずだがわずか1分程で解け始めた。
俺は考える催眠を2度掛けするにはどうすればいいか。
・・・
そして俺は一つの案と方法を考えそれを実行する事にした。
丁度その時階段を上がって来る音がしたので俺はそっと自分の部屋のドアを開け確認する。
おっ実験台がリビングから自分の部屋に戻ったか。
俺は妹が自分の部屋に戻るとまずは一階へ降りて母に買い物を依頼をする。
「母さん今日買い物行く?」
リビングでテレビを見ながらお茶を飲んでいる所に俺は声を掛ける。
「行くわよ。食料品の買い物に。何か欲しい物があるの?」
「ああ、A4のノートが数冊近日中に必用だか又買っといてよ」
「わかったわ、時間がある時に買っとくね」
「よろしく」
そして俺は自分の部屋へと帰る。
母はだいたいこうゆうお願いをしておくとお願いした当日に購入をしてくれる。
母が外に出掛けている時間を稼ぐ目的で母に依頼したのだ。
俺は家での時間を稼ぐ為になるべき自ら購入する事をせずにこうして母に依頼することにしている。
こうゆう
俺の予定通りに母に買い物を依頼してから10分程すると1階の母から声が掛かる。
「買い物行ってくるから留守番頼むわね」
母の声に応じて妹が自分の部屋から出て1階の母に応答する。
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」
元気な母の声が響き家の玄関の扉が閉まる音がする。そして車のエンジンの音がして車が発進する音がした。
これで準備が整った。
時間がもったいない早速行動を起こす。
俺は自分の部屋から出て妹部屋をノックする。
すると妹部屋の扉が『ガチャリ』と開き妹の
「何か用?」
妹はリビングで見たラフな格好の上は長袖シャツで下は少し暖かそうな長ズボンを履いていた。
そして俺はいつも通り妹の顔の前に右手を出して『パチン!』と音を鳴らす。
その瞬間に妹の目がトロンとし催眠状態に入る。
俺は妹の手を引き妹への部屋へ入る。
妹の部屋は一般的に女の子らしい部屋だ。
全体的にピンクが多く使われていてその端々にぬいぐるみが置いてある。
俺は今からの実験にかなりの危険がある事から一度深呼吸をする。
実験はこうだ。
催眠術に掛けられた者が自分のもっとも嫌がる事をされた状態で催眠が継続して掛けられるかの実験だ。
簡単に言えば妹に服を脱ぐように指示をしその後再度服を着させると言う実験だ。
これはカラオケのデカメロン
もし途中で催眠が溶けた場合、俺は言い訳が出来ずに…そして家庭は崩壊するだろう。
だから一応緊急避難として妹の部屋のドアは開けてある。
さあ、始めよう。
「
俺は第一の指示を与える。
俺の心臓が跳ねる!
俺の目の前に妹
中学3年生ではなかなかの発育ではないかと一瞬考えたが、そんな事をしていては実験が失敗すると思い気を引き締める。
そして再度深呼吸をして第2の指示を与える。
俺は少し震える右手を妹
「
そして俺は右手の親指と中指をずらして『パチン!』と音を鳴らす。
すると一瞬だが
妹のズボンの下からは青と白の横ストライプのパンティーが俺の目に写る。
俺は心の中でガッツポーズをする。
それは妹の下着を見た喜びではなく催眠術が成功した喜びだ。
だが実の妹とは言えこんな間近で女子の下着姿を見たのは生まれて初めてだ。
俺の人生で今後このようなシチュエーションが来るのだろうか?と少し考えるが今は一旦そうゆう思考は停止しよう。
そしてゆっくり妹の下着姿を見ていたいのは山々だが、早くこの危険な状況から脱出するのが先決だと思いすぐに行動する。
「
俺は右手の親指と中指をずらして『パチン!』と音を鳴らす。
そして俺は最後の命令を出す。
「
俺は念の為ドア付近に待機しそこで指を『パチン!』と音を鳴らして妹の部屋から出てドアを閉める。
妹の部屋から出た俺は素早く自分の部屋へと逃げ込み、破裂しそうな心臓を抑えながらベッドへとダイブした。
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