第8話 ゴブリンの巣を壊滅させよ
何故か驚異的な力を誇っていたダイラットの一撃が、俺の背中を襲ってから早一日、俺達ではあのダイラットは相手に出来ないと踏み、取り敢えず他のクエストをこなしていく事にしたのだった。
というわけで、ゴブリンの巣穴を攻略していく。
今回はナーナは連れていかない。
何故ならナーナはゴブリンに拐われるからだ。
拐われると何をされるか分からないのである。
まあ、文字数が1000文字を越えたら戻って来るのだが。
なので今回は、筋肉隆々の剣士カイ、細身無気力の盗賊ケイ、小柄デブの魔法使いコイの三兄弟と一緒に行くことになった。
だが一つ、現在道中にて、とても困った問題が発覚したのである。
兄弟の要らない会話が繰り広げられ、文字数がかなり取られている、という事だ。
今すぐにでも「文字数が足りなくなるから黙っててくれ」と言えればいいのだが、彼らは初対面であり、そこまで言える仲ではなく、言葉を掛けるのを渋っていた。
と、コイが文字数を聞くという絶好のチャンスが訪れたので、ここらで口を開いてみる。
「あ、いや、616文字になってるぞ」
「いやあの、プレビューで見ると文字数が分かるんだよ。あと俺はアクスな。編集中にも大体の文字数は分かるんだけど、プレビューなら正確な文字数が」
「いや、別にそういう訳じゃ」
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