第6話 今度こそダイラットを駆除しよう
「おいガルフ、あのクソ長い名乗りは何だ。あれなかったら普通に倒せてたろ」
「騎士としての誇りを捨てたら私は騎士じゃねぇ」
「……はぁ、もういい、ほら行くぞ」
「ん、次は確実に行けるから大丈夫」
ナーナが時折向けてくれる笑顔がとても眩しい。
この子はいい母親になるだろう。
さて、地下に潜
「あらあらあらあら、まあまあまあまあ、ガルフちゃんじゃないのぉ、久し振りじゃない久し振りよねぇ、会いたかったわぁ!!あらあらガルフちゃんこの子達あなたのお友達?お友達よね?そうよねふふふ、うちのガルフちゃんがお世話になってますーって言っても私近所のおばちゃん何だけどねってあらやだぁ!!もうこんな可愛らしい子と友達なんておばちゃん照れちゃうわぁ今度美味しいお菓子買ってあげるから遊びにいらっしゃいなすぐそこにうちがあるのよぉ、そういえばどこに行くのかしら、用事ないならうち来ない?あそこなのよ行きましょ行きましょ私ったらすぐ人をうちに上げたくなっちゃうのよぉほんとに嫌になっちゃうわねぇはぁーあ、あ、そういえばここら辺にダイラットの変異種出たって聞いたわぁほんとに物騒よねぇ何でこんなこと知ってるか分かるかしら実はねぇ私井戸端ネットワークが凄いから隣街までの事何でも分かっちゃうのよぉだからもし分からないことあったらおばちゃんに聞いてくれていいからねあそこのうちに住んでるから基本的にいるしいなかったらポストにでも手紙とか入れておいてくれれば分かるから大丈夫よあそうだ忘れてたわガルフちゃん今日私当番だったわまた今度ねぇー!!」
「「「……。」」」
俺は深く溜め息を吐いて、言った。
「行くか」
と。
そして地下に潜ると、憑き物でも取れたように凄まじい速度で四匹の腹をかっ捌いて倒すことができた。
未だに737文字しか使っていないので、あのばば……おばちゃんの話がなければ少しは早く終わっていた気はする。
そして最後の一匹が、のっそりとこちらに向かってきた。
「今日の俺は
「ちち、ちゅーっ」
しかしそのダイラットには一つ、違和感があった。
声が甲高いのだ。
高音を響かせるダイラット、別に変と一瞥すればそれまでだが、それ以上に言葉にしようのない異質さがそこにはあった。
俺は短剣のグリップを両手で持ち、じりじりと距離を詰めようと
「ちゅふふっ」
した途端、後ろから不快な鳴き声が背中から岩を振り下ろす程の威力の蹴りと共に
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