第4話 ダイラットを駆除しよう

ネズミが1m程度の大きさになった、巨大害獣、ダイラットは、残飯を漁るため冷蔵庫を丸ごと齧り壊す程の暴食さと強靭な顎を持つ、名前に依らない指定危険害獣である。

街の地下に最近湧き始めたという事で、取り敢えず湧き潰しの為に五匹駆除してほしいとの依頼を受けた。

ちなみに前回の依頼はあれで達成しているので問題はない。

余韻に浸る段階でぶつ切りは許せんが。

そして今回のメンバーは俺、ナーナ、そして騎士のガルフ(女)である。

筋肉隆々、短髪、四角い顔面、大柄な身体、男らしい枯れた声に豪傑な性格、そしてガルフという男らしい名前、というか漢。

これで女と言われても、誰一人として信用してくれないだろう。

さて、文字数も300文字となってきたので、そろそろ地下に潜ってとっとと倒してしまおうと思う。


「よし、ナーナ、ガルフ、準備はいいか?」

「ん、いつでも行ける」

「あぁ、ぶっ飛ばしてやろうぜ!!」


ガルフは拳を打ち付けて、やる気満々だ。

さて、街の西側スラムストリートから、地下に続く階段へ進んでいくと、そこは暗がりになっており、明かりでも無ければ見えなくなっていた。


「よし、ランタン出してくれ、ガルフ」


しかし、ガルフからの返事はない。

というか、後ろを振り向くと殿を務めている筈のガルフが居ないではないか。

もしや、連れ去られてしまっ


「ひゃあっ!?虫、虫ぃ、や、やだぁっ!!」

「ん、おらぁっ!!はい、虫潰したから、ガルフ、行こ」

「う、うん……」


ただの虫が苦手な現代っ子でした。

というかナーナ、いっぱしの女の子が素手で潰すのは宜しくないだろう。

自分の予備のランタンを取り出して点ける。

そういえば、ダイラットは地下


「ひぃぃっ!!虫っ!虫ぃっ!!」

「そぉいっ!!ほら、ガルフ、倒したから」

「う、うん……」


いや、こんなん一々やってたら文字数足りないぞ、マジで。

というか騎士として奇襲から守って貰おうと思ったのに、これではこちらが虫から守っているだけじゃないか。

そう思いながら虫を潰していると、奥の暗がりから、ランタンの光が反射したのが分かった。

これはきっと、ダイラットだろう。

俺は取り敢えず短剣のグリップを強く握


「ひぃぃっ!!」

「大丈夫、もう倒したから」

「きゃあぁぁぁっ!!」

「おりゃっ!!ふぅ、ほら、もう大丈夫……」

「のわぁぁぁっ!!?」

「はぁ、はぁ……私限界……アクス、倒したげて……」

「あぁ、もう何なんだよッ!!」


俺はそう言いながら蝿を

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