第3話 またまたスライムを倒してみよう
流石に行けたと思ったら、クエスト成功になっていなかったので、仕方ないから三度目の正直になってしまった。
受付嬢に『初めてみました、スライムにここまで掛かる方』と笑顔で言われた事を俺は忘れない。
だが、流石にメンバーを増やしたら負けだと思ったので、今回も俺とナーナで行く。
もう長ったらしいイベントは懲り懲りだ。
早くスライムを倒して報酬を手に入れないと、流石に評判が地に落ちて地面に潜り、溶岩に激突してしまう。
これは避けなくてはならない。
今回はゴブリンを見付けても無視する形で行こうと決め、俺達は前回スライムを見つけたポイントまで、何にも会わずにやって来る事が出来た。
「ここ……だな。うん、まだ700文字くらい空きがある、問題ないな」
「ん、でも、スライムの姿がない……」
「でも、前も同じところにいたから、だいじょう……ぶ……!?」
そこには十匹のスライムが、横並びになっていた。
「ま、不味い……!」
しかしその瞬間には時既に遅し、スライムは融合合体し、スーパースライムになってしまったのだ……!
「こ、これが……スーパースライム……!私、氷魔法で時間稼ぐから……アクス、行ける?」
「おうともさ……まさかこんな序盤の場所に出てくるなんてな、スーパースライム!」
スーパースライムというのは、スライム自体もそうだが、核がその分増えて残機が増えた、厄介なスライムと思って貰えればいい。
とても大きな身体で俺を吸い込まんと身体を開き、伸ばした液体で俺を取り囲む。
「氷の精、汝に命ずる。氷を溶かし、我が意に従い、魔力となった
ナーナの周りに複数の氷槍が漂い、その多くがスライムの足元に向かって、一部が核に向かって飛ばされる。
スライムは核を守ろうと氷槍を迎撃するも、足元に飛ばされた氷槍をもろに受け、動けなくなる。
「ピギッ!?」
「ナイスだ、ナーナ」
「ん。あと、今802文字だから、早く決めちゃって」
「了解!!」
俺はこの言葉と共に天高く跳躍、短剣を長い剣の様に構え、振り下ろす。
「永劫なる力の源、この腕の紋章に示さん、行くぞスライムッ!これは勇者の一撃だッ!!
「ピギィィィィッ!!?」
俺の一撃はスライムの核を瞬く間に潰し、最期の断末魔を残してスライムは水となり、土に溶けてしまったのだった。
「やったな、ナーナ!これでクエストクリアだぞ!何か食べ
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