第2話 またスライムを倒してみよう

前回は説明を多くしてしまった事に敗因があったと考え、今回は説明を省略しようと思う。

ちなみにメンバーは前回と同じで、俺とナーナだ。

そして依頼も前回同様、三匹のスライム退治だ。

ちなみに今回は先にナーナに詠唱を済ませて貰っているので、魔法はいつでも発射可能である。

ゴブリンが来ても問題ない、これなら負ける気がしないというものだ。


「よし、ナーナ、行くぞ」


ナーナは詠唱済みで喋れないので、こくりと頷いて着いてくる。

すると直ぐさま、ゴブリンが大きな木の木陰から現れた。

前回とは違う場所だが、何となくスライムと戦う前に現れると思っていたので、タイミングばっちりだった。


「ナーナ、今だ!」

「ん、ファイアショット!!」


すると火の閃光がナーナの杖から放たれ、ゴブリンの胸を一閃、ゴブリンは倒れ込んだ。


「ギ、ギャアァ……」


すると、木陰から小さな四匹のゴブリン達が走ってやって来て、そのゴブリンを取り囲み始めたのだった。


ギギャッギャお母さんァ……ギギャッギャお母さんアァァ!!」

ギギャギャ嫌だギギャギャギャ嫌だよ……」

ギギャッギャお母さんァ、ギギャギャギギャ目を開けて……」

ギャアァうう……ギギャッギャお母さんァ……」

「ギギャ、ギャ……ギャ、ギギャギャギ……ギャ……」


ゴブリン達は、それはそれは悲しそうに泣いていた。

きっと、たった一人の肉親だったのだろう。

そんな母を喪ってしまった悲しみに暮れる四匹のゴブリンは、その涙を拭い、火を飛ばしたメス亜人のいた方角を見やる。


ギギギャッギギャギャギ復讐をしてやるィィ……」


その眼光は子供の物とは思えない程に鋭く、刺されば傷になるようなものになっていた。


「って、もう663文字じゃないか!!くっそ、めっちゃ家族劇に時間取られ……おい、ナーナ?」

「うぅ……私は、子を守る為に出て来ただけの、害のないゴブリンをやっつけてしまったのね……あぁ、神様、本当にごめんなさい……もし私が許されるなら」

「おい、反省はスライム倒してからにしてくれ。流石に雑魚スライム討伐に三回トライは酷い歴史として名が刻まれるから」

「ん……そ、そうよね……もうあと150文字ちょっとだもんね……よし、頑張る」

「っと、居たな、スライム」


丁度三匹、スライムがいた。

もう細かい描写なんてしている暇はない。

ひたすら、核を狙って短剣を振るうのみだ。

まずは一匹、手を伸ばして身体を掴み、中を抉る。

次に一匹、これはナーナが杖の先で潰してくれた。


「ピギッ」


最後の一匹は、飛び掛かって来た途

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