ブクマがはがれたときに唄ううた
つづれ しういち
ブクマがはがれたときに唄ううた
さようなら
さようなら
愛しいひとよ
「なにかおもしろいお話はないかな」って
せっかくわくわくしながら来てくれたのに
その期待にこたえられなかったのかな
ごめんね
でも私はこういうのが大好きなんだ
もだもだしてて
どこか愚かで
でも必死でだれかを大切に思っている
守ろうとして
そして自分の信じた道をまっすぐに生きようとする
そんなものがたり
だからどんどん書いてしまうの
あなたはきっと
ほかのもっと素敵な人のところへいってしまうんだね
それでいいよ
かなしいけれどそれが人生だよね
いつか私のものがたりが
またあなたの人生とまじわる日がきたらうれしいな
そうしたらまた
ここで楽しんでもらえたらいいな
さようなら
さようなら
愛しいひとよ
部屋の片隅で
電車のなかで
放課後の教室で
スマホを片手に
パソコンの画面をまえに
ほんのわずかでもあなたのだいじな命をつかい
わたしのものがたりへ遊びにきてくれてありがとう
いま同じ時代を生きてくれているあなたが
これからもこの電子の海のどこかで
しあわせなものがたりにめぐりあえますように
それを 心から願ってるよ
ブクマがはがれたときに唄ううた つづれ しういち @marumariko508312
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます