(二)-13

 その後、私は宴会場の奥に設けられた臨時スペースで、事情聴取を受けた。

 新郎は爆発に巻き込まれて死体は部屋の中で四散してしまい原型を残しているのは足首から下のみだったという。

 それから質問された。それは主に当麻さんの交友関係についてであった。

 殺害のされ方からすると犯行は強い怨恨ではないかとにらんでいるという。そこで、淵野辺警部たちは新郎の当麻さんと関係があった人たちに容疑者を絞るつもりらしい。

 ということは、披露宴会場に来ている人たち多くが、容疑者の候補であることを意味していることに私は気づいた。私自身も容疑者なわけだ。当麻さんは私が入職したときの直属の上司だったからだ。


(続く)

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